第1章 高齢化の状況(第1節 4)

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第1節 高齢化の状況(4)

4 地域別に見た高齢化

令和3年現在の高齢化率は、最も高い秋田県で38.1%、最も低い東京都で22.9%となっている。今後、高齢化率は、全ての都道府県で上昇し、令和27年には、最も高い秋田県では50.1%となり、最も低い東京都でも、30%を超えて30.7%に達すると見込まれている。また、首都圏を見ると、埼玉県の高齢化率は、令和3年の27.2%から8.6ポイント上昇し、令和27年には35.8%に、神奈川県では25.7%から9.5ポイント上昇し35.2%になると見込まれるなど、今後、我が国の高齢化は、大都市圏を含めて全国的な広がりを見ることとなる(表1-1-10)。

表1-1-10 都道府県別高齢化率の推移
令和3年
(2021)
令和27年
(2045)
高齢化率の伸び
(ポイント)
総人口(千人) 65歳以上人口
(千人)
高齢化率(%) 高齢化率(%)
北海道5,1831,68632.542.810.3
青森県1,22141934.346.812.5
岩手県1,19640934.243.29.0
宮城県2,29065528.640.311.7
秋田県94536038.150.112.0
山形県1,05536234.343.08.7
福島県1,81258532.344.211.9
茨城県2,85286030.140.09.9
栃木県1,92156929.637.37.7
群馬県1,92758930.539.48.9
埼玉県7,3402,00027.235.88.6
千葉県6,2751,74827.936.48.5
東京都14,0103,20222.930.77.8
神奈川県9,2362,37625.735.29.5
新潟県2,17772333.240.97.7
富山県1,02533732.840.37.5
石川県1,12533830.137.27.1
福井県76023631.038.57.5
山梨県80525231.343.011.7
長野県2,03365732.341.79.4
岐阜県1,96160530.838.77.9
静岡県3,6081,09930.538.98.4
愛知県7,5171,91825.533.17.6
三重県1,75653130.338.38.0
滋賀県1,41137626.634.37.7
京都府2,56175829.637.88.2
大阪府8,8062,44227.736.28.5
兵庫県5,4321,60829.638.99.3
奈良県1,31542332.141.19.0
和歌山県91430833.839.86.0
鳥取県54918032.738.76.0
島根県66522934.539.55.0
岡山県1,87657530.636.05.4
広島県2,78082729.735.25.5
山口県1,32846535.039.74.7
徳島県71224734.741.56.8
香川県94230332.238.36.1
愛媛県1,32144433.641.57.9
高知県68424535.942.76.8
福岡県5,1241,44528.235.27.0
佐賀県80625131.137.05.9
長崎県1,29743533.640.67.0
熊本県1,72855131.937.15.2
大分県1,11437633.739.35.6
宮崎県1,06135133.140.06.9
鹿児島県1,57652133.140.87.7
沖縄県1,46833923.131.48.3
資料:令和3年は総務省「人口推計」、令和27年は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成30(2018)年推計)」

さらに、平成27年を基準年として、都市規模別に65歳以上人口の推移を見ると、都市規模が大きいほど65歳以上人口は増加する見込みとなっている。一方で、「人口5万人未満の都市」では、令和2年をピークに65歳以上人口は減少し、令和17年には平成27年時点よりも減少する見込みである(図1-1-11)。

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