平成25年度交通安全フォーラムの開催結果について

テーマ
高齢者の交通事故抑止対策について
~なしにせないかん。高齢者の交通事故~
日時
平成25年11月8日(金) 午後1時から午後4時30分まで
場所
アルファあなぶきホール・小ホール(香川県県民ホール)
香川県高松市玉藻町9-10
主催
内閣府、香川県、高松市
後援
警察庁、文部科学省、厚生労働省、国土交通省
協賛
交通安全フォーラム推進協議会構成団体
一般社団法人 日本自動車工業会、一般財団法人 全日本交通安全協会
一般社団法人 日本自動車連盟、公益財団法人 三井住友海上福祉財団
公益財団法人 国際交通安全学会、一般財団法人 日本交通安全教育普及協会
  • 内閣府では、国の重要施策並びに開催都道府県が実施する交通安全対策上の諸問題を踏まえて、学識経験者等の専門家による研究発表、討議等を通じて、交通事故防止のための有効適切な提言を得て、公開討論会の場を加え、国民の交通安全意識の高揚を図ることを目的とした「交通安全フォーラム」を毎年各地で開催している。
  • 平成25年度は、11月8日、香川県・高松市との共催のもと、『高齢者の交通事故抑止対策について -なしにせないかん。高齢者の交通事故-』をテーマに、アルファあなぶきホール・小ホール(香川県県民ホール)で開催した。
  • 今回で33回目を数えるフォーラム(シンポジウム)では、専門家から高齢者の事故の原因や交通事故を防ぐ様々な活動が提言され、交通安全について社会全体での取組が必要であることが改めて確認された。

専門家からの提言内容

基調講演及びパネルディスカッションコーディネーター
蓮花氏の写真

帝塚山大学 副学長・心理学部教授
蓮花 一己 氏

『交通場面での高齢者の心理と対策』

自転車や歩行者の場合、特に免許を持っていない高齢者が左右の確認不足などの危ない行動を取る傾向があります。自動車においても、高齢者は危険予測の中でもとりわけ潜在的な危険の予測に弱点があることや、運転への自己評価が高く能力の低下を正しく把握できていないことが分かりました。50、60代のうちに教習所のリフレッシュ教習を受け、自分の悪い癖などに気づいて改善をしましょう。歩行者や自転車利用者も安全講習を受講することが大切です。


(「基調講演」開催状況)
基調講演の内容(PDF版) 1/4(PDF形式:400KB)PDFを別ウィンドウで開きます2/4(PDF形式:273KB)PDFを別ウィンドウで開きます3/4(PDF形式:421KB)PDFを別ウィンドウで開きます4/4(PDF形式:401KB)PDFを別ウィンドウで開きます

パネルディスカッションパネリスト
中村氏の写真

香川県警察本部 交通部長
中村 朝宏 氏

『ドライブレコーダーを活用した高齢者対象交通教室の実施について』

香川県では交通安全教育や高齢者世帯訪問活動、反射材の配布などを行っており、県独自の施策として免許証の更新時に「シルバー学級」受講を促進しています。また、日本自動車連盟香川支部に委託しドライブレコーダーを活用した高齢者対象交通教室も実施しています。引き続き自治体・関係機関と連携して交通安全に取り組みますので、ご協力をお願いいたします。

大浦氏の写真

香川県交通安全 母の会連合会 会長
大浦 すみ子 氏

『高齢者の交通安全について~交通安全の現場から~』

「交通安全は家庭から」を合言葉に、通学路の安全確認や小・中学校での交通安全活動、高齢者世帯訪問事業などに取り組んでいます。平成24年度からは子どもと高齢者を守るための交通安全教育を行う人材育成のため、独自に「さぬき路まんでがん交通安全研修会」も実施しています。事故が1件でも減少するよう、安全安心な社会づくりに貢献していきたいと考えております。

正岡氏の写真

高松大学 経営学部教授
正岡 利朗 氏

『高齢者の交通事故抑止対策について交通安全教育の再認識 →その活性化を目指して』

交通安全について学ぶことは、組織にとっては損失の回避になり、個人にとっては自分の身を守り、マナーを学ぶ絶好の機会です。高齢者事故を抑止するためには、高齢者の交通行動に配慮することが大切です。我々も行く道ですから、高齢者の方々を見かけたら、状況に応じた対応をしましょう。香川には営業車も多いため、事業所を通じた教育も重視する必要があるでしょう。

木内氏の写真

女優
うどん県副知事
木内 晶子 氏

『時間と心に余裕持ち交通安全を目指そう』

うどん県副知事として他府県からの自動車の増加を感じており、トラブルのない楽しい思い出を持って帰っていただきたいと思っています。歩行者や自転車の方もそうですが、時間に余裕、心に余裕を持つことで、高齢者への配慮や思いやりができ、事故が減るのではないかと思います。交通事故は夜間に多いということなので、私も反射材の活用を呼びかけていきます。

平成26年1月26日四国新聞社にて掲載


(パネルディスカッション開催状況)

過去10回の開催状況(平成21年度までは、「交通安全シンポジウム」として開催)
平成15年度 山口県山口市 交通安全指導者の育成を考える
平成16年度 群馬県前橋市 生涯にわたる交通安全学習を目指して-県民の協働による交通安全を考える-
平成17年度 宮崎県宮崎市 超高齢社会とクルマ社会との共存
平成18年度 秋田県秋田市 交通事故のない安全で安心な社会を目指して-高齢者の交通事故防止を考える-
平成19年度 栃木県宇都宮市 飲酒運転の根絶を目指して-家庭・職場・地域の果たす役割-
平成20年度 福井県福井市 長寿社会の交通安全を考える-高齢者の交通事故の減少を目指して-
平成21年度 広島県広島市 飲んだら、乗るまぁ、乗らすまぁ-飲酒運転の根絶は あなたから-
平成22年度 北海道札幌市 冬の交通事故の減少を目指して-積雪期における交通安全を考える-
平成23年度 熊本県熊本市 飲酒運転の根絶を目指して-運転は 飲んだらせんごつ させんごつ-
平成24年度 奈良県橿原市 効果的な反射材の普及を目指して-「大和路から キラリ広がる 反射材」-