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交通事故被害者の支援 第6章 交通事故被害者および家族・遺族の会の役割

VI.自助グループの効果

1.実践活動から

 1) 仲間の存在そのものが孤立感を軽減する
被害者は皆、自分でも整理のできない怒りの感情を持て余し、自己嫌悪に陥ることが多いが、被害者であれば当然の感情であると分かるだけでも安心できる。
 2) 安心して感情を吐露できる場
話すことにより、自分でも気づかなかった感情に気づくことは回復のために大切なことである。
 3) 社会への信頼感を取り戻す場
被害者だけでなく、犯罪被害相談員や精神科医、警察官、弁護士などが参加するため、被害者支援に取り組んでいる人々とも出会える。その結果、社会に対する怒りを和らげ、"それでもこの世は捨てたものではない"と思える場になる。
 4) 新たな被害者が、時間を経た被害者に会い、回復していることを見て希望が持てるような場になる。
 5) 自分の体験談が他の被害者に役立つことを実感し、「こんな私でも他の人の役に立てるという実感」を持てることが自尊心を取り戻し、回復に役立つ。
 6) 周囲や関係者から受ける二次被害は共通のことと知り、自分だけではないと思え、安心して立ち向かう力をつけることができる。
 7) 怒りの気持ちや、悲しみから抜け出せない自分だが、弱いのではなく被害者として当たり前の感情だと分かり、気持ちにゆとりが持てる。

イラスト


 8) 他の被害者がどのようにして回復してきたのか、どのように工夫して生きているかを知り、今後の生き方の参考になる。
 9) 仲間の話の中から、自分なりの回復のきっかけを掴むことができる。
例えば、
  • カウンセリングを受けよう
  • 民事裁判をしよう
  • 持ち物や部屋を片づけよう
  • 納骨をしよう
  • 自分なりの法事をしよう
  • 被害者の実態や命の大切さを社会に訴え、社会を改革しよう など
 10) 情報を得ることができる
  • 被害者支援の現状や動きを知り、今後のことなどを考えることができる。
 11) 仲間のなかで対人関係能力が育ち、再び社会や周囲の人に対しての人間関係の再構築と、信頼感を取り戻すための場所になる。

2.調査結果から

(1) 参加前

(2) 1年後


イラスト


3.データからの結論

 自助グループに参加することによって、気分や社会生活が改善していることがうかがわれたことから、自助グループのなかでの感情の表現や安心できる関わり、また社会参加への意欲や将来への希望などがもたらされたのではないかと考えられる。
 このことからも、自助グループはそこで安心できる人間関係、つまり人と人とのつながりを取り戻し、感情の回復や意欲の改善をもたらす効果があると考えられる。


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