平成13年度交通事故の状況及び交通安全施策の現況
第1編　陸上交通　第2部　鉄軌道交通　第2章　鉄軌道交通安全施策の現況
第3節　鉄軌道車両の安全性の確保

第1編　陸上交通

（1）車両の構造・装置等の改善: 近年、鉄道における車両の構造・装置は大きく変化し、各分野における科学技術の発達を反映するとともに、高齢者、身体障害者等に配慮した設計となっている。
最近導入されている車両は、機械的可動部分を削減した装置を採用することにより電子化・無接点化が進み、信頼性と保安度の向上が図られている。また、車両の連結部には、プラットホーム上の旅客の転落を防止する安全対策を施した車両の導入を推進している。
（2）鉄軌道車両等に関する日本工業規格の整備: 鉄軌道車両の品質の改善、生産の合理化等を図ることにより、安全性の向上に寄与することを目的として日本工業規格を整備している。
なお、平成12年度末における鉄道部門の日本工業規格総数は182件となっている。

　鉄軌道の車両の検査については、鉄軌道事業者に対し、新技術を取り入れた検査機器を導入することによる検査精度の向上、鉄軌道車両への新技術の導入に対応した検修担当者に対する教育訓練の充実及び鉄軌道車両の故障データ等の科学的分析結果の保守管理への反映が図られるよう指導した。