平成19年度交通安全施策に関する計画
第3部 航空交通の安全についての施策
第3節 航空機の安全性の確保
第3部 航空交通の安全についての施策
第3節 航空機の安全性の確保
1 航空機、装備品等の安全性を確保するための技術基準等の整備
航空機の安全性の向上を図るため、航空機の運航により蓄積された経験、新しい技術の開発動向等を踏まえ、必要な技術基準の整備を進める。このため、国際民間航空機関(ICAO)に定める標準等における国際的な基準策定作業に積極的に参画して我が国の立場からの意見をICAOに定める標準に反映させるとともに、諸外国における技術開発状況の把握に努める。
2 航空機の安全性に係る情報の収集、処理体制の充実等
航空機の安全性に関する情報収集の強化、迅速化を図るとともに、国際会議への参加等を通じて外国の耐空性管理当局とも情報交換を緊密に行う。
また、引き続き航空安全に関する技術基準等についてホームページ上での情報公開の一層の充実を図る。
3 航空機の検査体制の充実
航空機検査官の質的向上を図るため、研修を実施するとともに、必要に応じ研修内容の見直しを行う。
また、YS-11以来40年ぶりとなる国産旅客機開発の計画に適切に対応するために、新技術の基準適合性に係る調査や航空機技術審査センターの職員への研修の充実等を通じて審査能力の向上等を図る。
4 航空機の整備審査体制の充実
老朽化・狭あい化している航空保安大学校を移転整備し、将来の航空保安職員の養成の充実を図るとともに、航空衛星システムを中心とする次世代航空保安システム等の進展等に併せ、職員研修コース・カリキュラム等の見直しを行い、訓練施設の充実を図る。さらに、国際化、経済社会ニーズ等の環境変化に対応できるよう、研修制度の改善、研修体制の強化を推進する。
5 外国航空機の安全の確保
航空運送事業者の新規参入、整備管理の委託等による航空運送事業者の整備体制の多様化へ対応し審査の充実を図るため、整備審査官に対する研修の充実によりその質的向上を図るとともに、安全監査等に係る実施要領の見直し等を行う。また、専従の監査組織による航空運送事業者の整備体制に対する監視・監督を着実に実施するとともに、新規航空運送事業者の増加に対応するため、整備審査体制の充実を図る。
6 航空機の経年化対策の強化
経年航空機について、航空機製造者・運航者等の不具合事例や諸外国の事例を踏まえ、その対策に関する情報を収集し、必要な措置を講じる。
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