平成23年度 交通安全施策に関する計画
別添参考
参考-2 欧米諸国の交通事故発生状況

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別添参考

参考-2 欧米諸国の交通事故発生状況

 国際道路交通事故データベース(IRTAD)がデータを有する30か国について、人口10万人当たりの死者数を比較すると、我が国は4.5人(2009年)であり、第5位に位置している。(第1図

第1図 人口10万人当たり死者数

1 概況

 主な欧米諸国(アメリカ、ドイツ、イギリス、フランス)の交通事故死者の推移をみると、ドイツ、イギリス及びフランスは、ドイツの統一前後の一時的増加を除き、おおむね減少傾向にある。アメリカは、増加傾向が続いていたが、2006年より減少に転じている。(第2図

第2図 主な欧米諸国の交通事故死者数の推移

2 自動車の普及及び道路の延長状況

 我が国と欧米諸国の自動車の普及状況を見ると、人口1人当たりの自動車保有台数は、アメリカが最も多く、オーストラリア、イタリアが続いている。我が国は、それに次ぐカナダ、ドイツ、フランスと同程度となっている。(第1表

第1表 欧米諸国の交通事故の状況

3 自動車保有台数及び自動車走行キロメートル当たり交通事故死者数の状況

 我が国と欧米諸国の自動車1万台当たりの交通事故死者数の状況を見ると、アメリカが1.66人と最も多く、我が国はアメリカの半分以下(0.78人)となっている。また、自動車走行1億キロメートル当たりの交通事故死者数についてみると、アメリカが0.85人と最も多く、フランス、日本の順となっている。(第1表

4 状態別交通事故死者数の状況

 我が国と主な欧米諸国(アメリカ、ドイツ、イギリス、フランス及びスウェーデン)の状態別交通事故死者数の状況を見ると、我が国は乗用車乗車中の死者数の構成率が低く、歩行中及び自転車乗車中の死者数の構成率が高い。イギリスは、歩行中死者数の構成率が我が国に次いで高い。一方、スウェーデン、フランス及びドイツは、乗用車乗車中の死者数の構成率が高い。また、アメリカは、乗用車乗車中とその他で、死者数の72%程度を占めている。(第3図

第3図 主な欧米諸国の状態別交通事故死者数の構成率(2009年)

5 年齢層別交通事故死者数の状況

 我が国と主な欧米諸国(アメリカ、ドイツ、イギリス、フランス及びスウェーデン)の年齢層別交通事故死者数の状況を見ると、主な欧米諸国では、15~24歳の年齢層の構成率が我が国よりも高く、人口構成率を8~12ポイント上回っている。我が国は、65歳以上の年齢層の構成率が際立って高い。(第4図

第4図 主な欧米諸国の年齢層別交通事故死者数の構成率と人口構成率(2009年)

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