平成25年度　交通事故の状況及び交通安全施策の現況

第3編　航空交通

第2章　航空交通安全施策の現況

第1節　総合的な安全マネジメントへの転換

1　航空安全プログラム（SSP）の導入

平成22年11月に改訂された国際民間航空条約附属書により求められている，安全指標を用いた安全度合の監督，特定の不安全要素に対する重点的監督，業務提供者（航空運送事業者・空港運用者・航空交通業務実施者等）に対する安全マネジメント研修等を実施する航空分野の航空安全プログラム（SSP）を平成25年10月に制定し，公表した。

2　安全情報の分析・評価体制の強化

航空安全プログラム（SSP）の体制下において収集する安全情報（義務報告・自発報告等）から，傾向分析，要因分析，リスク評価を行い，その結果を基に適切な予防的安全対策を実施するため，体制の確立・システム整備等の検討を進めた。

3　自発報告制度の確立

航空事故やインシデントには至らないが危険を感じたような事象（いわゆるヒヤリハット）は，航空事故等を予防する観点から極めて重要な情報であり，この情報の報告を促進するために必要となる，報告しやすい環境等を整備するための検討を進めた。