I 現況の概要
第1編 陸上交通
第2部 鉄道交通
第1章 鉄道交通事故の動向
1 近年の運転事故の状況
- <1> 鉄道交通における運転事故※は,長期的には減少傾向にあり,平成6年に1,123件であったものが,16年には782件,26年には773件で,26年は前年比4.0%減であった。
※ 運転事故
列車衝突事故,列車脱線事故,列車火災事故,踏切障害事故,道路障害事故,鉄道人身障害事故及び鉄道物損事故をいう。なお,軌道の運転事故は,鉄道運転事故と同様に定義する。 - <2> 運転事故による死者数は305人で,第9次交通安全基本計画の目標に反し増加したが(10.5%増),乗客の死者数はゼロであった。
- <3> 踏切事故※は,踏切保安設備の整備等により,長期的には減少傾向にある。平成26年は254件で前年比14.5%減であり,踏切事故による死者数は95人で前年比1.1%増であった
※ 踏切事故
列車事故のうち,踏切道において,列車又は車両が道路を通行する人又は車両等と衝突し,又は接触した事故及び踏切傷害事故をいう。 - <4> 平成26年中の重大事故(死傷者が10名以上又は脱線両数が10両以上生じた事故)は,26年2月15日に東京急行電鉄の東横線元住吉駅構内において,列車衝突事故が発生し72人が負傷するなど,2件発生した。
