トピックス
沿岸域情報提供システム(MICS)の機能向上について
【スマートフォン用サイトの運用開始】
海上保安庁では,プレジャーボート,漁船等の船舶運航者やマリンレジャー愛好者の方々に対して,ウェブサイトや電子メールなどにより,海の安全に関する情報をリアルタイムに提供する沿岸域情報提供システム(MICS)を運用している。
小型船舶は耐航性や情報入手手段が劣るため事故に陥り易く,全船舶事故の7割以上を占めている。事故原因は,「船位不確認・水路調査不十分による乗揚」,「機関取扱不注意,燃料欠乏,バッテリー過放電による漂流」,「気象・海象不注意による転覆・浸水」など,気象現況などの航行に必要な情報の入手や出航前の船体,燃料,バッテリー等の点検を行っていれば防げたと思われる事故が多く発生している。
このため,近年急速に普及し,携帯性,操作性に優れているスマートフォンを活用して,地図画面上において自船付近の気象・海象現況,海上工事情報などの海の安全に関する情報やトラブル対策を容易に表示することができるスマートフォン用サイトを平成27年7月に開設した。
〈MICSスマートフォン用サイトの特徴〉
- 気象現況,海上安全情報,定置漁業権の区域,灯台等の位置など,必要な情報が地図画面上で,一目で分かる。
- スマートフォンのGPS機能を利用して,現在地周辺の情報を表示させることができる。
- 気象庁ホームページへのリンクや安全安心・トラブル対策など小型船舶を対象とした各種リンク先を設けている。
■MICSスマートフォン用サイトへのアクセスは,
http://www6.kaiho.mlit.go.jp/sp/index.html