別添参考
参考-2 欧米諸国の交通事故発生状況

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国際道路交通事故データベース(IRTAD)がデータを有する30か国について,人口10万人当たりの死者数を比較すると,我が国は3.7人(2016年)であり,第7位に位置している(第1図)。

第1図 人口10万人当たりの交通事故死者数(2016年)。低位から順に、ノルウェー、スイス、スウェーデン、イギリス、オランダ、デンマーク、日本と続く

第1表 人口10万人当たりの交通事故死者数上位国(2016年)
10万人当たり
死者数
人口
(千人)
死者数 過去5カ年の推移
2016 2015 2014 2013 2012
ノルウェー 2.6 5,211 168 2.6 2.3 2.9 3.7 2.9
スイス 2.6 8,327 216 2.6 3.1 3 3.3 4.3
スウェーデン 2.7 9,851 270 2.7 2.7 2.8 2.7 3
イギリス 2.8 66,563 1,860 2.8 2.8 2.9 2.8 2.8
オランダ 3.1 16,979 644 3.1 3.1 2.8 2.8 3.4
デンマーク 3.7 5,707 211 3.7 3.1 3.2 3.4 3
日本 3.7 126,937 4,698 3.7 3.8 3.8 4 4.1
スペイン 3.9 46,446 1,810 3.9 3.6 3.6 3.6 4.1
ドイツ 3.9 82,176 3,206 3.9 4.3 4.2 4.1 4.4
イスラエル 3.9 8,463 352 3.9 3.8 3.4 3.4 4.4
注 1
IRTAD資料による。
2
数値は全て30日以内死者(事故発生から30日以内に亡くなった人)のデータを基に算出されている。
3
イスラエルの人口は2015年の数値である。

1 概況

主な欧米諸国(アメリカ,ドイツ,イギリス及びフランス)の交通事故死者の推移をみると,ドイツ,イギリス及びフランスは,ドイツの統一前後の一時的増加を除き,おおむね減少傾向にある。アメリカは,2006年より減少傾向が続いていたが,2015年,2016年と2年連続で増加している(第2図)。

第2図 欧米諸国の交通事故の状況(2016年)。概ね減少傾向にあるが、アメリカは2015年から増加に転じている

2 自動車の普及の状況

我が国と欧米諸国の自動車の普及状況をみると,人口1人当たりの自動車保有台数は,アメリカが最も多く,オーストラリアが続いている(第2表)。

第2表 欧米諸国の交通事故の状況(2016年)
アメリカ カナダ オーストラリア ドイツ イギリス
人身事故件数 (15)1,747,560 117,454 308,145 142,846
死者数 37,461 1,898 1,296 3,206 1,860
負傷者数 (15)2,443,369 182,111 396,666 189,115
状態別 死者数 歩行中 5,987 338 182 490 463
自転車 840 44 29 393 105
二輪車 5,286 214 251 604 324
乗用車 13,412 943 606 1,531 859
その他 11,855 352 228 188 109
81 7 0 0 0
年齢層別 死者数 ~14 1,233 65 42 66 64
15~24 6,989 323 249 518 337
25~64 22,356 1,052 738 1,570 1,002
65~ 6,764 446 267 1,049 457
119 12 0 3 0
年齢層別 負傷者数 ~14 (11)171,007 (13)8,796 (12)29,248 (12)16,388
15~24 (11)549,145 (13)35,523 (12)90,429 (12)50,102
25~64 (11)1,311,695 (13)99,970 (12)220,298 (12)116,493
65~ (11)185,115 (13)16,082 (12)43,887 (12)16,721
(11)0 (13)4,122 (12)516 (12)3,227
人口(千人) 323,128 36,258 24,211 82,176 66,563
自動車保有台数(4輪車・千台) 279,354 23,554 17,474 49,557 36,367
道路延長(km) 6,662,858 1,304,100 (15)873,573 (09)688,243 422,638
自動車走行キロ(億キロ) 50,758 (08)3,273 2,483 7,475 (97)4,607
運転免許保有者数(千人) 221,712 25,580 10,894 47,515
人口1人当たり自動車保有台数(台) 0.86 0.65 0.72 0.60 0.55
人口千人当たり道路延長(km) 20.62 35.97 (15)36.73 (09)8.39 6.35
人口10万人当たり死者数(人) 11.59 5.24 5.35 3.90 2.79
自動車1万台当たり死者数(人) 1.34 0.81 0.74 0.65 0.51
自動車走行1億キロメートル当たり死者数(人)
0.73 0.51 0.52 0.42 (14)0.36

フランス スウェーデン イタリア オランダ 日本
人身事故件数 57,522 14,051 175,791 18,749 499,201
死者数 3,477 270 3,283 533 4,698
負傷者数 72,645 18,663 249,175 (09)22,221 618,059
状態別 死者数 歩行中 559 42 570 44 1,644
自転車 162 22 275 132 712
二輪車 734 44 773 64 810
乗用車 1,760 138 1,470 225 1,046
その他 262 24 195 62 486
0 0 0 6 0
年齢層別 死者数 ~14 108 6 49 12 82
15~24 693 37 418 84 396
25~64 1,790 138 1,737 238 1,575
65~ 886 89 1,045 198 2,645
0 0 34 1 0
年齢層別 負傷者数 ~14 (12)5,661 (12)1,345 (12)12,023 (09)1,616 (13)48,882
15~24 (12)20,204 (12)6,078 (12)53,941 (09)6,773 (13)123,385
25~64 (12)42,978 (12)13,037 (12)165,123 (09)11,295 (13)497,598
65~ (12)7,003 (12)2,196 (12)27,902 (09)2,422 (13)110,850
(12)5 (12)169 (12)7,875 (09)115 (13)0
人口(千人) 64,605 9,851 60,666 16,979 126,937
自動車保有台数(4輪車・千台) 38,888 5,398 42,863 9,073 75,885
道路延長(km) (15)1,088,747 140,880 (92)305,388 139,124 1,222,319
自動車走行キロ(億キロ) 5,857 819 1,326 (15)4,896
運転免許保有者数(千人) (08)40,300 6,449 38,772 10,894 82,206
人口1人当たり自動車保有台数(台) 0.60 0.55 0.71 0.53 0.60
人口千人当たり道路延長(km) (15)16.94 14.30 (92)5.38 8.19 9.63
人口10万人当たり死者数(人) 5.38 2.74 5.41 3.14 3.70
自動車1万台当たり死者数(人) 0.89 0.50 0.77 0.59 0.62
自動車走行1億キロメートル当たり死者数(人)
0.58 0.33 0.40 0.64
注 1
IRTAD資料による。
2
数値の左の( )は2016年以外の調査年次を表し,「…」は1985年まで遡ってもデータのないものを表す。
3
状態別死者数中「乗用車」にはバス,ミニバスを含み,「その他」には貨物,特殊,路面電車,軽車両を含む。
4
死者数の定義は事故発生後30日以内の死者である。

3 自動車1万台当たりの交通事故死者数及び自動車走行1億キロメートル当たり交通事故死者数の状況

我が国と欧米諸国の自動車1万台当たりの交通事故死者数の状況をみると,アメリカが1.34人と最も多く,我が国はアメリカの半分程度(0.62人)となっている。また,自動車走行1億キロメートル当たりの交通事故死者数についてみると,アメリカが0.73人と最も多く,日本,フランス,オーストラリアの順となっている(第2表)。

4 状態別交通事故死者数の状況

我が国と主な欧米諸国(アメリカ,ドイツ,イギリス,フランス及びスウェーデン)の状態別交通事故死者数の状況をみると,我が国は乗用車乗車中の死者数の構成率が低く,歩行中及び自転車乗車中の死者数の構成率が高い。一方,スウェーデン,フランス,ドイツ及びイギリスは,乗用車乗車中の死者数の構成率が高い。また,アメリカは,欧州各国と比較して,乗用車乗車中の死者数の構成率が低い(第3図)。

第3図 主な欧米諸国の状態別交通事故死者数の構成率(2016年)。日本は歩行中が最も多いが、欧米諸国では乗用車乗車中が最も多い

5 年齢層別交通事故死者数の状況

我が国と主な欧米諸国(アメリカ,ドイツ,イギリス,フランス及びスウェーデン)の年齢層別交通事故死者数の状況をみると,主な欧米諸国では,15〜24歳の年齢層の死者数の構成率が我が国よりも高く,人口構成率を上回っている。我が国は,65歳以上の年齢層の死者数の構成率が際立って高い(第4図)。

第4図 主な欧米諸国の年齢層別交通事故死者数の構成率と人口構成率(2016年)。死者数をみると、日本は65歳以上の構成率が高いが、欧米諸国では25~64歳の構成率が高い

6 状態別・年齢層別交通事故死者数の状況

我が国と主な欧米諸国(アメリカ,ドイツ,イギリス,フランス及びスウェーデン)の状態別・年齢層別交通事故死者数の状況をみると,我が国は,歩行中については65歳以上の構成率が主な欧米諸国に比べて高く,二輪車については15歳~24歳の構成率が主な欧米諸国に比べて高い(第5図)。

第5図 主な欧米諸国の状態別・年齢層別交通事故死者数の構成率(2016年)。日本は欧米諸国に比べ、65歳以上で歩行中が最も多く、15~24歳で二輪車乗車中が最も多い

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