別添参考
参考-2 欧米諸国の交通事故発生状況
1 概況(第1図,第2図)
国際道路交通事故データベース(IRTAD)がデータを有する30か国について,人口10万人当たりの死者数を比較すると,我が国は3.5人(2017年)であり,第7位に位置している。
![第1図 人口10万人当たりの交通事故死者数(2017年)。低位から順に、ノルウェー、スウェーデン、スイス、イギリス(2016)、デンマーク、アイルランド、日本、オランダ、イスラエル、ドイツ、スペイン(2016)、フィンランド、ルクセンブルク、アイスランド、オーストリア、オーストラリア、スロベニア、フランス、カナダ(2016)、ベルギー、チェコ、ポルトガル(2016)、イタリア、ハンガリー、リトアニア、ギリシャ、ポーランド、ニュージーランド、韓国、アメリカ合衆国と続く](img/san2_zu01.gif)
![第2図 人口10万人当たりの交通事故死者数上位国の推移(2008~2017年)。ドイツ、イスラエル、オランダ、日本、アイルランド、デンマーク、イギリス、スイス、スウェーデン、ノルウェー。概ね減少傾向にある](img/san2_zu02.gif)
2 状態別交通事故死者数の状況(第3図)
我が国と主な欧米諸国(スウェーデン,イギリス,ドイツ,フランス及びアメリカ(以下,同じ))の状態別交通事故死者数の状況をみると,我が国は乗用車乗車中の死者数の構成率が他国と比較して低く,歩行中及び自転車乗用中の死者数の構成率が高い。
![第3図 我が国と主な欧米諸国の状態別交通事故死者数の構成率(2017年)。歩行中、自転車乗用中、二輪車乗車中、乗用車乗車中、その他、不明。日本、スウェーデン、イギリス(2016)、ドイツ、フランス(2016)、アメリカ毎に示している。日本は、歩行中が最も多い。欧米諸国では、乗用車乗車中が最も多い](img/san2_zu03.gif)
3 年齢層別交通事故死者数の状況(第4図)
我が国と主な欧米諸国の年齢層別交通事故死者数の状況をみると,我が国は,65歳以上の年齢層の死者数の構成率が他国と比較して際立って高い。一方,主な欧米諸国では,15~24歳の年齢層の死者数の構成率が我が国よりも高く,それぞれの人口構成率を上回っている。
![第4図 我が国と主な欧米諸国の年齢層別交通事故死者数の構成率と人口構成率(2017年)。0~14、15~24、25~64、65~、不明。日本、スウェーデン(2106)、イギリス(2016)、ドイツ、フランス(2016)、アメリカ毎に示している。日本の死者数の構成率は、65歳以上が高い。欧米諸国の死者数の構成率は、25~64歳が高い](img/san2_zu04.gif)
4 状態別・年齢層別交通事故死者数の状況(第5図)
我が国と主な欧米諸国の状態別・年齢層別交通事故死者数の状況を見ると,我が国は,歩行中については,65歳以上の構成率が他国と比較して高い。自転車については,0~14歳の構成率が他国と比較して高い。二輪車については15歳~24歳の構成率が他国と比較して高い。
![第5図 我が国と主な欧米諸国の状態別・年齢層別交通事故死者数の構成率(2017年)。歩行中、自転車乗用中、二輪車乗車中、乗用車乗車中、その他、不明。日本、スウェーデン、イギリス(2016)、ドイツ、フランス(2016)、アメリカ毎に示している。日本は、欧米諸国に比べ、それぞれ、65歳以上は歩行中、0~14歳は自転車乗用中、15~24歳は二輪車乗車中が多い](img/san2_zu05.gif)
5 自動車1万台当たりの交通事故死者数及び自動車走行1億キロメートル当たり交通事故死者数の状況(第1表)
我が国と主な欧米諸国の自動車1万台当たりの交通事故死者数の状況をみると,小さい順にスウェーデン,イギリス,日本,ドイツ,フランス,アメリカと,人口10万人当たりの死者数と同じ順序。また,自動車走行1億キロメートル当たり交通事故死者数の状況を見ると,小さい順にスウェーデン,イギリス,ドイツ,フランス,日本,アメリカの順となっている。
事項 | 日本 | スウェーデン | イギリス | ドイツ | フランス | アメリカ | |
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自動車1万台当たり死者数(人) | 0.58 | (16)0.50 | (16)0.51 | 0.63 | (16)0.89 | (16)1.35 | |
自動車走行1億キロメートル当たり死者数(人) | 0.60 | (16)0.33 | (14)0.36 | 0.42 | (16)0.58 | (16)0.74 |