別添参考
参考-2 海外の交通事故発生状況

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1 概況(第1図,第2図,第3図)

国際道路交通事故データベース(IRTAD)がデータを有する30か国について,人口10万人当たりの死者数を比較すると,我が国は3.1人(2019年)であり,第7位に位置している。また,IRTADがデータを有する20か国について人口10万人当たりの重傷者数を比較すると我が国は25.4人(2019年)であり第8位に位置している。

人口10万人当たりの交通事故死者数(2019年)。低位から順に、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン、スイス、イギリス(2018)、アイルランド、日本と続く
第2図 人口10万人当たりの交通事故死者数上位国の推移(2010~2019年)。アイスランド、ノルウェー、スウェーデン、スイス、イギリス、アイルランド、日本、オランダ、デンマーク、イスラエル。2019年にデンマークは増加しているが、その他の国は概ね減少傾向にある
第3図 人口10万人当たりの交通事故重傷者数(2019年)。低位から順に、ギリシャ(2018)、ノルウェー(2011)、ポルトガル(2017)、アイルランド(2017)、チェコ(2015)、スウェーデン(2016)、カナダ(2018)、日本と続く

2 状態別交通事故死者数の状況(第4図)

我が国と主な欧米諸国(イギリス,スウェーデン,ドイツ,フランス及びアメリカ(以下,同じ))の状態別交通事故死者数の状況をみると,我が国は乗用車乗車中の死者数の構成率が他国と比較して低く,歩行中及び自転車乗用中の死者数の構成率が高い。

第4図 我が国と主な欧米諸国の状態別交通事故死者数の構成率(2019年)。歩行中、自転車乗用中、二輪車乗車中、乗用車乗車中、その他、不明。日本、スウェーデン、フランス、イギリス(2018)、ドイツ、アメリカ(2018)毎に示している。日本は、歩行中が最も多い。その他の国は、乗用車乗車中が最も多い

3 年齢層別交通事故死者数の状況(第5図)

我が国と主な欧米諸国の年齢層別交通事故死者数の状況をみると,我が国は,65歳以上の年齢層の死者数の構成率が他国と比較して際立って高い。一方,主な欧米諸国では,15~24歳の年齢層の死者数の構成率が我が国よりも高い。

第5図 我が国と主な欧米諸国の年齢層別交通事故死者数の構成率と人口構成率(2019年)。0~14、15~24、25~64、65~、不明。日本、イギリス(2018)、スウェーデン、ドイツ、フランス、アメリカ(2018)毎に示している。日本の死者数の構成率は、75歳以上が最も多い。その他の国の死者数の構成率は、25~64歳が最も多い

4 状態別・年齢層別交通事故死者数の状況(第6図)

我が国と主な欧米諸国の状態別・年齢層別交通事故死者数の状況を見ると,我が国は,歩行中については,65歳以上の構成率が他国と比較して高い。自転車については,0~14歳の構成率が他国と比較して高い。二輪車については15歳~24歳の構成率が他国と比較して高い。

第6図 我が国と主な欧米諸国の状態別・年齢層別交通事故死者数の構成率(2019年)。歩行中、自転車乗用中、二輪車乗車中、乗用車乗車中、その他、不明。日本、スウェーデン、フランス、イギリス(2015)、ドイツ、アメリカ(2018)毎に示している。日本は、他の国に比べ、65歳以上で歩行中が多く、0~14歳で自転車が多い

5  自動車走行10億キロメートル当たり交通事故死者数の状況(第1表)

我が国と主な欧米諸国の自動車走行10億キロメートル当たり交通事故死者数の状況を見ると,小さい順にスウェーデン,イギリス,ドイツ,フランス,日本,アメリカの順となっている。

第1表 我が国と主な欧米諸国の自動車走行10億キロメートル当たり交通事故死者数の状況(2019年)
日本 イギリス スウェーデン ドイツ フランス アメリカ
自動車走行10億キロメートル当たり死者数 5.57
(2018)
3.54
(2014)
2.64 4.36
(2018)
5.21 7.01
(2018)
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