第3編 航空交通
第2章 航空交通安全施策の現況
第8節 航空事故等の原因究明と事故等防止

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第3編 航空交通

第2章 航空交通安全施策の現況

第8節 航空事故等の原因究明と事故等防止

1 運輸安全委員会の事故調査状況

運輸安全委員会は,独立性の高い専門の調査機関として,航空の事故及び重大インシデント(事故等)の調査により原因を究明し,国土交通大臣等に再発防止及び被害の軽減に向けた施策等の実施を求めているところ,令和5年度中,調査対象となる事故等は,30件発生した。また,同年度中,31件の調査報告書を公表した。

2 令和5年度に公表した主な事故等

令和3年2月,貨物機が復行中に機体後部下面が滑走路に接触し損傷した事案について,機体の姿勢が不安定となり復行操作を行った際,機体の速度が不十分なままピッチ角が過大となったことにより発生したことを明らかにした(5年8月公表)。

3 国際基準改正案への参画

国際民間航空機関(ICAO)下部組織の事故調査パネル(AIGP)は,主に「航空機事故及びインシデント調査」の国際基準改正案について議論される場となっているところ,令和5年度には,第8回事故調査パネル会議(AIGP/8)が開催され,「世界的懸念事項についての安全勧告」,「航空機事故等の被害者とその家族への支援」などの議論に参画した。

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