トピックス
交通ボランティア活動の取組について
富山県「富山市西田地方校区交通安全母の会」の活動
富山市西田地方校区交通安全母の会は,昭和48年,西田地方小学校に通学する児童の交通事故被害の防止に向けて,児童の母親が中心となって結成し,以降,主要交差点における登下校時の街頭監視活動を行うなど,50年間にも渡り,継続した実践的な交通安全対策に取り組んでいる。
また,保育園児や児童対象の歩行訓練を伴う実践的な「交通安全教室」や地域における「交通安全祈願パレード」にも積極的に参加・協力するなど,交通安全教育にも注力している。
その活動は,当初,児童を対象としていたが,現在では,運転者や高齢者などにも対象の幅を広げ,各季の交通安全運動において,関係団体と連携して「シートベルト着用」や「飲酒運転根絶」,「速度抑制」,「反射材の着用」などを訴えてチラシや交通安全マスコットを配布するなどの街頭キャンペーンを行い,地域の交通事故防止活動を牽引しており,地域住民の交通安全意識の向上に大きく貢献している。
宮城県「仙台育英学園高等学校」の活動
仙台育英学園高等学校は,平成17年5月22日,飲酒運転のRV車が,青信号を横断中の同校生徒の列に衝突し,3人の生徒の命を奪い,多くの生徒に重軽傷を負わせた事故を受け,二度と同じような悲惨な事故が繰り返されないよう,飲酒運転を根絶するための活動を継続して行っている。
同校は,事故発生日の5月22日を「I-Lion Day(アイライオンデイ)」と制定し,毎年追悼式と飲酒運転根絶の啓発活動を行っており,令和5年は事故現場に近い商業施設において,全国書道パフォーマンス大会で三連覇中の書道部員が「塩釜警察署一日署長」としてメッセージを発信し,来店者に対し飲酒運転を根絶する啓発チラシを配布した。
また,毎年開催される「宮城県飲酒運転根絶県民大会」においては,生徒会長が飲酒運転根絶メッセージを読み上げ,飲酒運転撲滅を呼び掛けるとともに,令和5年には同書道部員が飲酒運転根絶に向けた力強い書道パフォーマンスを披露した。
さらに,書道部員が書き上げた「飲酒運転根絶メッセージ」は,県警本部,県庁始め数多くの公共施設や商業施設に掲示されているほか,ポスターやチラシとして県内に広く配布されるなど,県民に対し飲酒運転根絶の意識と行動を強く訴え続けている。