特集 通学路における交通安全の確保について
第3章 終わりに

目次]   [前へ]   [次へ

特集 通学路における交通安全の確保について

第3章 終わりに

第1章及び第2章において、小学生が関係する交通事故の状況を分析するとともに、通学路における交通安全の確保に焦点を当てて、緊急対策や第11次交通安全基本計画等に基づき、国と地方公共団体、関係機関・団体等が連携して実施している各種取組について紹介した。

第1章でみたとおり、小学生の交通事故死者・重傷者数は減少しているところであるが、今なお小学生が被害者となる痛ましい交通事故は後を絶たない状況であり、次世代を担うこどものかけがえのない命を交通事故から守っていくことは、政府の重要な課題である。

これまで交通安全対策を進めてきた中で、こどもの交通安全対策は、常に重要な課題として取り組まれてきた。現行の第11次交通安全基本計画においても、こどもの安全確保は、交通事故の被害を減らすために重点的に対策を講じる対象と位置付けられている。

こうした課題を解決するためには、緊急対策を始めとしたこれまでに策定したこどもの安全確保に向けた各種対策をより深化させるとともに、第11次交通安全基本計画に盛り込まれたこどもの安全確保に係る各種施策や、交通事故の発生状況等を踏まえた取組を引き続き強力に推進する必要がある。

第11次交通安全基本計画において目標に掲げている令和7年までに交通事故死者数を2,000人以下にするとともに、重傷者数を2万2,000人以下とし、「世界一安全な道路交通」を実現するため、引き続き、国と地方公共団体、関係機関・団体等が連携して、通学路における交通安全の確保を始めとしたこどもの安全確保に向けた取組を推進していく。

目次]   [前へ]   [次へ