第2部 海上交通の安全についての施策
第5節 小型船舶の安全対策の充実

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漁船、プレジャーボート等の小型船舶による海難が全体の約8割を占めるとともに、その原因の多くがヒューマンエラーであることから、小型船舶操縦者、漁業関係者が自ら安全意識を高めるための取組等を関係機関、民間団体等が連携して推進する。

特に、ヒューマンエラーを防止するため、海難防止講習会、訪船指導等を通じて小型船舶操縦者の安全意識向上を図る。また、小型船舶操縦者の遵守事項等(発航前検査、見張りの実施等)の周知・啓発を推進し、違反者への是正指導を強化する。

令和6年4月に施行された遊漁船業の適正化に関する法律の一部を改正する法律について、都道府県、遊漁船業者、関係団体等への周知・啓発に努め、遊漁船業における安全性の向上を図る。

また、平成30年2月1日から原則として全ての小型船舶乗船者にライフジャケットの着用が義務化されたことについて、リーフレットの配布、インターネットの活用など様々な方法で周知を図るとともにプレジャーボートユーザーに対する定期的な点検整備の推奨、適切なタイミングでの機関整備の啓発を実施する。

なお、全国の川下り船事業者に対し、救命胴衣の着用徹底等を始め、「川下り船の安全対策ガイドライン」に基づく措置について、安全確認を実施する。

その他、ボートパーク整備による係留・保管能力の向上等の対策により、放置艇削減を推進することで、安全対策を行う。

  1. ヒューマンエラーによる船舶事故の防止
  2. 小型船操縦者の遵守事項等の周知・啓発
  3. ライフジャケット着用率の向上
  4. 河川等における事故防止対策の推進
  5. プレジャーボートの安全対策の推進
  6. 漁船等の安全対策の推進
  7. 放置艇削減による安全対策の推進
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