交通事故死者数が5千人台となったことに関する内閣府特命担当大臣
(中央交通安全対策会議交通対策本部長)の談話
平成20年1月2日
昨年1年間の交通事故による死者数は5,744人となり、一昨年より608人減少し、昭和28年以来54年ぶりに5千人台になりました。また、一昨年来、取組を強化してまいりました飲酒運転についてもその死亡事故件数は約3割の減少となりました。
これは「平成24年までに交通事故死者数を5,000人以下とし、世界一安全な道路交通の実現を目指す」という政府目標に向けて、政府、地方自治体、関係民間団体のみならず、国民の方々が積極的に取り組んだ成果であると考えております。
しかしながら、国民の約100人に1人が交通事故により死傷するという厳しい状況は依然として続いており、また、死者数全体に占める高齢者の割合は年々高まっております。
年頭に当たり、私は、交通事故死者数の減少を更に加速させるとともに、事故発生件数や負傷者数の減少の流れを定着させる決意を改めて固めました。
「生活安心プロジェクト・緊急に講ずる具体的な施策」の中に盛りこまれた「交通事故死ゼロを目指す日」を新たに定め、様々な啓発活動を集中して行うなど、国民運動を展開し、総合的な交通安全対策の推進に全力を尽くしてまいります。
「世界一安全」な道路交通の実現は容易ではありませんが、政府と国民が共に力を結集して、目標の実現を目指してまいります。
国民の皆様の御理解と御支援をお願いします。
内閣府特命担当大臣
中央交通安全対策会議交通対策本部長
岸田 文雄