交通事故死者数が5千人を下回ったことに関する内閣府特命担当大臣
(中央交通安全対策会議交通対策本部長)の談話
平成22年1月2日
昨年1年間の交通事故による死者数は4,914人となり、一昨年より241人減少して、昭和27年以来、実に57年ぶりに5,000人を下回りました。また、平成18年以来取組を強化し、近年急激に減少してきた飲酒運転についても、その死亡事故件数は更に約6%の減少となりました。これは、政府、地方自治体、関係民間団体のみならず、国民一人一人が、積極的に取り組んだ成果であると考えています。
しかしながら、約91万人もの方々が交通事故により死傷されているという厳しい状況は、依然として続いています。特に、死者数に占める高齢者、歩行者等の割合は、欧米諸国と比較して高くなっています。
年頭に当たり、私は、交通事故死者数を更に減少させるとともに、発生件数や負傷者数についても、一層減少させる決意を固めました。
今後、「平成30年を目途に、交通事故死者数を半減させ、これを2,500人以下とし、世界一安全な道路交通の実現を目指す」という交通安全対策の目標に向け、高齢者、歩行者等の安全確保を始めとする様々な対策の充実・強化を図ります。
「世界一安全な道路交通の実現」は容易ではありません。しかし、政府と国民の皆さんが共に力を結集して、この目標を実現しようではありませんか。このためにも、政府は、「第9次交通安全基本計画」の策定に、全力で取り組みます。
国民の皆さんの御理解と御支援を、心からお願いします。
中央交通安全対策会議交通対策本部長
内閣府特命担当大臣
福島 みずほ