交通事故死者数半減達成に関する内閣総理大臣(中央交通安全対策会議会長)の談話

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平成15年1月2日

 昨年1年間の交通事故による死者数は8,326人でした。昭和45年に1万6,765人が交通事故で亡くなり「交通戦争」と呼ばれた時期と比較すると、ついに半減するに至りました。また、発生件数と負傷者数も、それぞれ12年ぶりに減少に転じる見込みです。

 依然として、交通事故によって多くの人命が失われておりますが、交通事故死者の半減は、長年にわたる政府、地方自治体、地域の方々を挙げた努力の成果であります。

 全体として交通事故死者が減少している中で、死者数全体に占める高齢者の割合は極めて高くなっています。今後本格的な高齢社会が到来することを考えると、高齢者の交通安全対策に重点的に取り組まなければなりません。

 私は、新年を迎え、今後10年間を目途に、交通事故死者数を更に半減する決意を固めました。この目標を達成できれば、我が国は道路交通に関して世界で一番安全な国となります。そのため、政府としては、交通安全教育の推進を含め安全かつ円滑な道路交通環境の整備に全力を尽くします。

 目標の達成は容易ではありませんが、政府と国民が共に力を結集して「世界一安全」な道路交通の実現を目指します。
 国民の皆様の御理解と御支援をお願いします。

  • 中央交通安全対策会議会長
  • 内閣総理大臣 小泉 純一郎