「障害のある当事者からのメッセージ(知ってほしいこと)」の集計結果

3.聴覚・言語障害

事項 人数(人) 割合
141 100.0%
(1)障害の内容について
 1) 共通事項
 1 外見で分かるものだけが障害ではなく、外見では分からないために理解されずに苦しんでいる障害もある。 128 90.8%
 2 障害は誰にでも起こり得る身近なもの。 111 78.7%
 3 障害の種類も程度も様々であり、一律ではない。 103 73.0%
 4 障害があっても普通の生活をしたいと願っている。 99 70.2%
 5 障害があることは、「不幸」ではなく「不自由」なだけ。 88 62.4%
 6 障害が重度でも生き甲斐や役割を持つことでいきいき生活できる。 88 62.4%
 7 障害があるために特別な目で見られたり、同情されたり、軽蔑されたりすることは耐え難い。 80 56.7%
 8 目が悪くなれば眼鏡をかけるように、不自由さを補う道具や援助があればできることは多い。 77 54.6%
 9 普通の人と同じようにできないのは、努力が不足しているからではない。 74 52.5%
 10 「みんな一緒に」「できないことや苦手を克服」といった社会の当たり前の価値観に苦しんでいる人もいる。 74 52.5%
 11 障害は本人や家族の責任で生じるものではない。 73 51.8%
 12 「障害がある人」とは「特別な支援が必要な人」である。 48 34.0%
 2) 障害別事項
 1 聴覚障害はコミュニケーションが困難な点につらさがある。 123 87.2%
 2 音声での情報が理解できず、アナウンスされても分からない。 117 83.0%
 3 聴覚障害には、全く聞こえない者もいれば、聞こえづらい者もいる。 116 82.3%
 4 聴覚障害者が手話を使えるとは限らず、中途失聴者の多くは手話ができない。 115 81.6%
 5 聴覚障害者の中には音を感じる器官(内耳)が障害されている者も多く、その場合には補聴器で音を大きくしても聞こえるわけではない。 112 79.4%
 6 中途失聴者の場合は、聞こえなくても話せる者が多く、「挨拶をしたのに無視された」などと誤解されがち。 107 75.9%
 7 聴覚障害者の中には、常時耳鳴りに悩まされている人もいる。 93 66.0%
(2)必要な配慮について
 1) 共通事項
 1 本人や家族の努力だけでは解決できないことが多くある。 95 67.4%
 2 障害者に関わる専門家は必要な知識をしっかりと身につけて。 89 63.1%
 3 障害だけを見るのではなく、一人の人間として全体像を見て。 88 62.4%
 4 「障害があるからできない」と決めつけずに、できることを一緒に考えて。 87 61.7%
 5 介助者がいても、介助者ではなく本人に話しかけて。 87 61.7%
 6 障害があっても働きたいと願っているので、働くための支援や働く場を確保して。 81 57.4%
 7 特別扱いではなく普通の人としてさりげなく接して。 80 56.7%
 8 障害者のためのサービスをもっと利用しやすくして。 80 56.7%
 9 障害者にもいろいろなことに挑戦できる機会を多く設けて。 75 53.2%
 10 思いこみや押し付けの援助ではなく、援助が必要かどうかを尋ねてから必要な援助をして。 73 51.8%
 11 自分の周りにいる障害者のイメージで障害者一般を考えないで。 72 51.1%
 12 イベント等で障害に対する配慮がされている場合は、事前に十分周知して。 72 51.1%
 13 福祉の制度や施設の中だけに障害者を囲い込まないで。 67 47.5%
 14 「障害があるのに頑張っている」と変に美化しないで。 66 46.8%
 15 自分の障害のことを端的に説明するのは難しいので、障害の内容よりもどのような支援が必要かを聞いて。 66 46.8%
 16 何かができないことを可哀想と思う風潮を改めて。 60 42.6%
 17 障害を無くしたり軽くすれば、問題が無くなると考えないで。 62 44.0%
 18 ことさらに障害に関する言葉や事実を避けて話したり、遠まわしに言われることは、心の負担となる。 62 44.0%
 19 相互理解のために自然に交流できる場を設けて。 60 42.6%
 20 交通機関の障害者割引を利用する際に、嫌な顔をしないで。 50 35.5%
 21 「障害」というイメージが悪い言葉を他の適切な言葉に変えて。 42 29.8%
 22 障害について理解するため、車いすやアイマスクなどで障害を疑似体験してみて。 40 28.4%
 23 子ども扱いしたり友達言葉で話しかけないで。 35 24.8%
 2) 障害別事項
 1 アナウンスが聞こえないので、電光掲示板やパネル等の視覚を通じた情報伝達の方法も考えて。 123 87.2%
 2 聴覚障害者はテレビからも情報を得ており、テレビの字幕放送や手話入り放送を充実して。 119 84.4%
 3 聴覚障害者と話す場合には、手話、筆談、口話等コミュニケーションの方法も人により様々なので、どのようなコミニューケーション方法が良いか、直接本人に確認して。 116 82.3%
 4 連絡方法が電話だけだと対応できないので、メールやファックスでも連絡できるようにして。 116 82.3%
 5 手話ができない聴覚障害者も少なくなく、イベントなどでは手話通訳だけでなく、要約筆記・パソコン筆記通訳も付けて。 113 80.1%
 6 手話ができなければ聴覚障害者と会話できないと決めつけず、筆談や口話(口の形の読み取り)、身振りなど色々な伝達方法を試みて。 108 76.6%
 7 難聴者は、相手の唇の動きや全体の表情等を総合的に判断して内容を理解しているため、大きな声ではなく、ゆっくり、はっきりと話をして。 100 70.9%
 8 補聴器はどんな環境でも聞こえるものではないので、静かな場所で近いところでゆっくりはっきり話をして。 87 61.7%
 9 手話通訳者が同席していても、手話通訳者ではなく本人に向けて話して。 71 50.4%

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