8-2 ニュージーランドの包括的な最初の報告の検討プロセスの概観

(1) 検討プロセスの概要

 ニュージーランド政府からの包括的な最初の報告は、2012年5月8日に国連障害者権利委員会に提出された。約2年後の2014年4月14日~17日に開催された国連障害者権利委員会会期前作業部会第2会期(以下、「会期前作業部会」と記述する。)で事前質問事項の検討が行われ、4月17日に国連障害者権利委員会が事前質問事項をとりまとめた。ニュージーランド政府は2014年6月20日に事前質問事項への政府回答を国連障害者権利委員会に提出した。その後、2014年9月15日~10月3日に開催された国連障害者権利委員会第12会期での建設的対話と審査を経て、2014年10月3日に国連障害者権利委員会の最終見解が採択された。

(2) 国連障害者権利委員会へのレポート提出状況

 (1)に示した検討プロセスにおける、ニュージーランド政府と国連障害者権利委員会との文書のやりとり、並びにニュージーランドの関係機関・団体から国連障害者権利委員会へのレポート提出状況を図表8-2に示す。

 ニュージーランドからのレポート提出で特徴的なのは、事前質問事項が発表された後に多くのレポート類が提出されていることである。市民社会からは4つのレポートが国連障害者権利委員会に提出され、さらに独立した仕組みであるニュージーランド人権委員会もニュージーランド政府とは別に、独自に事前質問事項への回答書を提出した。これらのレポート類の提出時期は、2014年7月末から8月に集中している。

 市民社会からのレポートのうち、2014年3月に提出された事前質問事項を提案するレポートは7つの障害者団体が共同で提出し、また2014年8月18日に提出されたパラレルレポートは4つの障害者団体が共同で提出したものである。これらの障害者団体のうち、Disabled Persons Assembly Inc. (以下、「障害者会議」と記述する。)が中心的な役割を果たしていると考えられる。本報告書では以下、これらを便宜的に「障害者会議レポート」、「障害者会議パラレルレポート」と記述する。

図表8-2 ニュージーランドから国連障害者権利委員会へのレポート提出状況(図表8-2のテキスト版

ニュージーランドから国連障害者権利委員会へのレポート提出状況を示す図

出典:国連障害者権利委員会ウェブサイト及び各資料より作成

前のページへ次のページへ