図1.5-1 キューバにおける関係主体の全体像

キューバ政府では労働社会保障省と外務省が障害者権利条約対応の中心となっている。調整のための仕組みとして障害者支援委員会(CONAPED)がある。この委員会の役割は、国家行動計画の作成、国家行動計画の実施評価及び監視、関連部門や機関間の調整であり、国内で地方組織も展開している。委員長は労働社会保障省が出し、キューバ政府内の各関係機関と公認障害者団体から代表が参加する。
 公認障害者団体は、キューバ身体障害者協会(ACLIFIM)、全国視覚障害者協会(ANCI)、キューバ聴覚障害者協会(ANSOC)の三つである。これら以外にも障害者団体はあり、パラレルレポートを提出している。
 人民権力全国会議(国会)は、憲法改正案の採択や関連法の立法を行う。障害者差別の苦情受付は司法長官室が行うが、過去5年間申立てが行われていない。

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