図1.9-1 ラオスにおける関係主体の全体像

 ラオス政府の中では、労働社会福祉省が実質上の中央連絡先となっている。
 調整のための仕組み、及び監視の仕組みとしては、国家障害者高齢者委員会(NCPDE)がその役割を担っている。
 この委員会は、国家戦略・行動計画・政策の策定、実施、及び実施評価、並びに関係政府機関・民間機関の調整、監視、及び支援を行っているが、組織としては合議体であり、政府から独立していない。委員長は副首相が担っている。労働社会福祉省はNCPDEの事務局を担っており、同省から副委員長兼委員長代理が出されている。保健省と教育スポーツ省、そして政府外からはラオス赤十字から、それぞれ副委員長が出されている。その他関係政府機関、市民社会団体からも代表が参加している。ラオス女性同盟、退役軍人協会、ラオス人民革命青年同盟といった障害者団体以外の団体からも代表が参加している。
 地方自治体には県障害者委員会、及び郡障害者委員会が設置されている。市民社会はラオス政府と様々なプロジェクトで協力を行っており、地方自治体とも協力関係にある。
 主な市民社会団体としては、ラオス障害者協会、ラオス女性障害者開発センター、ラオス盲人協会、自閉症協会、知的障害ユニット、精神障害児開発サービスセンターを挙げることができる。

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