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第4章 相互の理解と交流

第2節 我が国の国際的地位にふさわしい国際協力に係る施策

2.障害者問題に関する国際的な取組への参加

アジア太平洋地域において障害のある人への認識を高め、域内障害者施策の水準向上を目指すために、「国連障害者の十年」に続くものとして、平成4年(1992年)に我が国と中国が「アジア太平洋障害者の十年」を主唱し、国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)総会において決議された。

その最終年となる平成14年(2002年)にESCAP総会において、我が国の主唱により「アジア太平洋障害者の十年」が更に10年延長されるとともに、同年10月に滋賀県大津市で開催された「アジア太平洋障害者の十年最終年ハイレベル政府間会合」において、「第2次アジア太平洋障害者の十年(2003‐2012年)」の行動計画である「アジア太平洋障害者のための、インクルーシブで、バリアフリーな、かつ権利に基づく社会に向けた行動のためのびわこミレニアム・フレームワーク」(以下「びわこミレニアム・フレームワーク」という。)が採択された。

また、「第2次アジア太平洋障害者の十年」の中間年に当たる平成19年(2007年)9月にタイのバンコクで開催された「アジア太平洋障害者の十年の中間評価に関するハイレベル政府間会合」では、「びわこミレニアム・フレームワーク」を補完し、平成20年(2008年)から5年間の実施を促進するための行動指針となる「びわこプラスファイブ」が採択された。

平成24年(2012年)5月にESCAP総会において、我が国の共同提案により「第3次アジア太平洋障害者の十年(2013-2022年)」決議が採択され、同年11月には「第2次アジア太平洋障害者の十年最終レビュー・ハイレベル政府間会合」において、「第3次アジア太平洋障害者の十年」の行動計画である「仁川(インチョン)戦略」が採択された。「仁川(インチョン)戦略」では、「貧困の削減と労働及び雇用見通しの改善」、「政治プロセス及び政策決定への参加促進」等障害者施策に関する10の目標、与えられた期間内に達成すべき27のターゲット及びその進捗状況を確認するための62の指標が設定されている。

(障害者権利条約の批准については第1章第3節参照)

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