第2章 2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて
はじめに
平成25年9月に開催された国際オリンピック委員会(以下「IOC」という。)総会において、東京都が平成32年(2020年)オリンピック・パラリンピック競技大会(以下「2020年東京大会」という。)の開催都市に決定され、日本中が興奮に沸いたあの日から、早1年半が経過した。東京大会の開催まで残り約5年となり、大会に向けての準備もいよいよ本格化してきたところである。
オリンピック・パラリンピック競技大会の開催は、国際親善・スポーツ振興のみならず、日本全体に大きな活力を与えることが期待されている。特に、パラリンピックの開催を契機として共生社会の実現を目指すことは、超高齢化社会を迎える我が国においては大変重要な課題である。本章では、招致決定からこれまでの動きについて概略を説明した上で、2020年東京大会に係る障害者関連施策を紹介する。