第2章 障害者権利条約批准後の動き 1
1.締約国会議への参加
障害者権利条約締結後、我が国は、人権尊重についての国際協力を推進すべく、平成26(2014)年6月に国連本部で開催された第7回締約国会議に、締約国として初めて出席した。「条約の実施に関する事項を検討する」(条約第40条)ことを目的とする同会議には、我が国の障害当事者も政府代表団のメンバーとして参加し、我が国の監視の枠組みや障害者インクルーシブな防災の取組等につき紹介した。
また、平成27(2015)年6月の第8回締約国会議は、「ポスト2015年開発アジェンダにおける障害者の権利の主流化」のテーマにつき議論が行われ、我が国からは、持続可能な開発のために人間の安全保障に立脚した包摂的なアプローチが不可欠であり、同年3月に仙台で開催した第3回国連防災世界会議における障害者の参画を得た形での防災への取組みについて発言した。