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第1章 障害者施策の総合的かつ計画的な推進-新たな障害者基本計画(第4次)の策定- 第4節 6

第4節 第4次基本計画の各分野における基本的考え方及び主な施策

6.保健・医療の推進

【基本的考え方】

  • 精神障害者への医療の提供・支援を可能な限り地域において行う。
  • 入院中の精神障害者の早期退院及び地域移行を推進し、いわゆる社会的入院の解消を進めるとともに、精神障害者の地域への円滑な移行・定着が進むよう、退院後の支援に関する取組を行う。
  • 障害者が身近な地域で必要な医療やリハビリテーションを受けられるよう、地域医療体制等の充実を図る。
  • 優れた基礎研究の成果による革新的な医薬品等の開発を促進するとともに、最新の知見や技術を活用し、疾病等の病因・病態の解明、予防、治療等に関する研究開発を推進する。
  • 質の高い医療サービスに対するニーズに応えるため、革新的な医療機器の開発を推進する。
  • 保健・医療人材の育成・確保や、難病に関する保健・医療施策、障害の原因となる疾病等の予防・治療に関する施策を着実に進める。

【主な具体的施策】

  • 地域における適切な精神医療提供体制の確立、相談機能の向上(専門診療科以外の診療科等と専門診療科との連携の促進、様々な救急ニーズに対応できる精神科救急システムの確立等)
  • 精神障害に対する多職種によるアウトリーチ(訪問支援)の充実
  • 「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」の構築(精神科医療機関、その他の医療機関、地域援助事業者、市町村等との重層的な連携による支援体制の構築等)
  • 精神障害者の退院後の地域生活への円滑な移行、定着を進める支援
  • 障害者が身近な地域で必要な医療やリハビリテーションを受けられるようにするための地域医療体制の充実
  • 障害者の健康増進に向けたサービスの提供や情報提供
  • 障害者の生活や自立を支援する機器開発の支援
  • 発達障害の診療・支援ができる医師の養成、巡回支援専門員等の支援者の配置の促進
  • 難病患者が受ける医療水準の向上に向けた難病の研究の推進、難病患者の安定した療養生活の確保、日常生活の相談支援
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