第4章 障害のある人がその人らしく暮らせるための施策 第1節 8
第1節 生活安定のための施策
8.専門職種の養成・確保
(1)福祉専門職
福祉専門職の確保等については、「社会福祉法」に基づき、無料職業紹介事業や社会福祉事業等従事者に対する研修等を実施する都道府県福祉人材センター及び社会福祉事業等従事者の福利厚生の増進や社会福祉事業等を経営する者に対し、社会福祉事業等従事者の福利厚生に関する啓発活動を行う福利厚生センターが設置されるなど、総合的な社会福祉事業等従事者確保等の対策が進められている。
ア 社会福祉士、介護福祉士
身体上、精神上の障害等により日常生活を営むのに支障がある人に対して、専門的知識及び技術を持って福祉に関する相談援助を行う社会福祉士の資格登録者数は321,616人(2025年9月末)、専門的知識及び技術を持って心身の状況に応じた介護(喀痰吸引等を含む。)や介護指導を行う介護福祉士の資格登録者数は2,060,696人(2025年9月末)となった。
イ 精神保健福祉士
精神障害のある人の社会復帰に関する相談・援助を行う精神保健福祉士の資格登録者数は116,961人(2026年3月末)となった。
(2)リハビリテーション等従事者
高齢化の進展、疾病構造の変化等に伴い、リハビリテーション等の必要性、重要性が一層増してきている。そのため、専門的な技術及び知識を有する人材の確保と資質の向上を図っていくことが重要である。
ア 理学療法士、作業療法士
理学療法士は、身体に障害のある人に対し、主として基本的動作能力の回復を図るための理学療法を行う専門職であり、作業療法士は、身体又は精神に障害のある人に対し、主として応用的動作能力又は社会的適応能力の回復を図るための作業療法を行う専門職である。2025年12月末の資格登録者数は、理学療法士は236,289人、作業療法士は123,589人となった。
イ 視能訓練士、義肢装具士
視能訓練士は、両眼視機能の回復のための矯正訓練及びこれに必要な検査を行う専門職であり、義肢装具士は、義肢・装具の装着部位の採型及び製作並びに身体への適合を行う専門職である。2025年12月末の資格登録者数は、視能訓練士は21,168人、義肢装具士は6,406人となった。
ウ 言語聴覚士
言語聴覚士は、音声機能、言語機能又は聴覚に障害のある人に対し、リハビリテーション等を行う専門職である。2025年12月末の資格登録者数は43,317人となった。
エ 公認心理師
公認心理師は、保健医療、福祉、教育その他の分野で、心理学に関する専門的知識及び技術をもって、心理に関する支援を要する人に対し、その心理に関する相談に応じ、助言、指導その他の援助等を行う専門職である。2025年12月末の資格登録者数は75,222人となった。
(3)国立専門機関等の活用
国立障害者リハビリテーションセンター学院で、リハビリテーション・福祉に従事する専門職を6学科で養成するとともに、現に従事している専門職への研修を実施している。
養成部門では、言語聴覚学科、義肢装具学科、手話通訳学科、リハビリテーション体育学科、視覚障害のある人の生活訓練を専門とする技術者を養成する視覚障害学科、医療・福祉・教育現場で知的障害や発達障害のある児(者)の支援に携わる専門職を養成する児童指導員科(発達障害支援者養成)を設置している。
また、研修部門では、医療機関や地方公共団体、民間福祉施設などの専門職に対し、年間30を超えるリハビリテーション関連研修会及び知的障害・発達障害関連研修会を実施し、社会的ニーズに対応した人材、各専門職のリーダー等の指導的役割を担う人材を育成している。
国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局では、地域ボランティアや住民を対象とした研修会や障害の正しい理解と知識や援助方法の習得を目的とした講習会等を行っている。