平成18年3月22日、総理大臣官邸で総合科学技術会議の第53回会合が開催されました。 会議では、平成18年度から22年度までの5年間において、政府が重点的に推進する第3期科学技術基本計画が了承され、分野別推進戦略が決定されました。 基本計画では、社会・国民への成果の還元を基本姿勢として、戦略的な科学技術投資、科学の発展と絶えることのないイノベーションの創出に向けた科学技術システム改革などを示しています。更に分野別推進戦略では、課題ごとに研究開発目標及び成果目標を明記するとともに、今後5年間で政府が集中投資を行うべき62の課題を社会・国民のニーズや国際競争などの総合的な視点から選定しました。 また、4月から第3期基本計画の実行段階に入るにあたって、総合科学技術会議有識者議員から、早急に取り組むべき課題について問題提起がなされ、今後の科学技術の進め方について議論が行われました。 会議の席上、小泉総理は「予算が伸びているのは科学技術だけですから、その中でメリハリをつけるのは大変だと思います。しかし、科学技術は重点分野ですので、才能を生かしてよろしくお願いします。」と述べました。