平成19年10月29日、第70回総合科学技術会議を総理大臣官邸にて開催しました。 冒頭、福田内閣総理大臣から「日本の将来を見据えた場合、経済成長はどうしても欠かすことができない。行政改革と経済成長を車の両輪として進めていきたい。経済成長の原動力たる科学技術の発展に向けて、積極的に取り組んでいきたい。政府として科学技術予算については削らない、むしろ増やしてきたという実績がある。皆様の双肩に日本の運命が託されているということを、あらためてご認識いただきたい。科学技術によって日本の未来が明るくなるようにしたいと思っている。」と挨拶がありました。 会議では、平成20年度概算要求における科学技術関係施策の優先度判定について報告するとともに、研究開発独立行政法人の在り方について有識者議員としてとりまとめた見解が提示され、これを基に議論が行われました。また、環境・エネルギー・食料問題の解決に貢献する取組として、ゲノム育種により開発された(遺伝子組み換え)植物について紹介しました。 福田内閣総理大臣は、独立行政法人についての議論に関連して「科学技術の推進体制に関しては、国全体として最も効率的かつ効果的な体制とはどのようなものかについて、幅広く今後ともご検討いただきたい。いずれにしても研究開発を担う独立行政法人については、国民から求められる役割を厳正に見極め、それに相応しい体制を整備するよう知恵をしぼっていただきたい。」と述べ、会議を締めくくりました。