平成20年1月30日、第73回総合科学技術会議を総理大臣官邸にて開催しました。 会議では、福田総理の施政方針演説を踏まえ、科学技術力の抜本的強化に向けて、特に重点的に取り組むべき課題をとりまとめた「2008年の科学技術政策の重要課題」が報告されるとともに、平成20年度科学技術関係予算案について、「未来を担う若手研究者の育成」、「科学技術で地球規模の問題を解決」、「科学技術で地域に活力と輝きを」、「世界をリードする研究開発の推進」の4点に重点をおくとともに、政策課題に対応する研究開発について、国家基幹技術をはじめとする戦略重点科学技術への重点化が行われていることが報告されました。 また、地球温暖化対策に貢献する日本の革新的な環境・エネルギー技術として、超高効率ヒートポンプの事例が紹介されました。 福田総理大臣は、会議の中で「先日の施政方針演説においても表明したとおり、国際競争が激化する中、他国の追随を許さない技術を持ち続けることが我が国の成長に不可欠と考えている。そのためには、革新的技術の創出に国を挙げて取り組むことが必要であり、総合科学技術会議が経済財政諮問会議と連携して「革新的技術創造戦略」について検討を進め、春頃を目途に方向性を打ち出して欲しい。」「特に、エネルギー分野については、7月の洞爺湖サミットは我が国の科学技術を世界に発信するよい場所。我が国は省エネを中心とした優れた技術を持っており、総合科学技術会議において「環境エネルギー技術革新計画」について議論してとりまとめて欲しい。」と述べられました。