平成20年4月10日、第74回総合科学技術会議を総理大臣官邸にて開催しました。 会議では、福田総理が施政方針演説で言及され、1月の総合科学技術会議において、検討するようご指示いただいた「革新的技術創造戦略」及び「環境エネルギー技術革新計画」について、5月の最終とりまとめに向けて行われた「中間とりまとめ」について報告があり、意見交換が行われました。 また、情報爆発時代に向けた抜本的な省エネルギー技術として、半導体技術(=半導体マルチコア技術)の事例が紹介されました。 福田総理大臣は、会議の中で「国際競争が激化していく中で、我が国が持続的な経済成長を達成するためには他国の追随を許さない技術開発が必要。我が国の競争力強化を図るべき将来性の高い技術を見極め、推進のための新たな仕組みを構築していく必要がある。また絶え間なく革新的技術が生み出される環境をつくるように最終とりまとめに向けて精力的な検討をお願いしたい。革新的技術創造戦略については、経済成長戦略の重要な柱と位置づけていきたい。」「世界の温室効果ガスの排出を2050年までに半減するという目標達成の成否は、一にかかって技術によると言ってもよいかと思う。環境エネルギー技術革新計画については、短期的には技術の高度化と普及、中長期的には抜本的削減を可能とする革新的な技術開発を推進するとともに、我が国の技術の国際展開を図ることが重要。引き続き、関係者の知恵を結集し、我が国が環境エネルギー分野において世界をリードしていけるような計画としてとりまとめで欲しい。」と述べられました。