「中間とりまとめ」に掲載されている事例

活用事例1:持続可能なモビリティシステム「とみおか―と」(PDF形式:1100KB)PDFを別ウィンドウで開きます
 まちづくりと連携した新たな地域交通サービスの社会実装を目指した事例。横浜国立大学持続可能なモビリティシステム研究拠点では、大学、民間企業、自治体などの多様な主体が研究テーマごとに連携し、人々の「移動のしやすさ」を保持向上するための方策を幅広く研究している。また、大学内ベンチャー起業、研究資金獲得、学生育成など、価値創出のエコシステムの形成の推進とともに、一連の活動を通じた総合的な知とその実践能力を身に付けた人材が、社会に貢献し続けられる仕組みを模索している。

活用事例2:食と健康の達人®(PDF形式:654KB)PDFを別ウィンドウで開きます
 JST・文部科学省のセンター・オブ・イノベーションプログラム(COI)北海道大学拠点では、母子を中心に、家族が健康で安心して暮らせる社会をめざして、子どもとともに、みんなが、健康で元気に成長できる地域モデルを構築し、「“ひと”と“まち”が『食と健康の達人』として育つ社会」の実現に取り組んでいる。母子健康調査と腸内環境の科学的理解により母子の健康を知り、食・生活の改善を促進するとともに、健康経営都市プラットフォームとデータ・ヘルスケアプラットフォームの社会実装を自治体および企業と連携して進めている。

活用事例3:「意味的価値」と「総合知」(PDF形式:659KB)PDFを別ウィンドウで開きます
 これまで産業界では、“少しでも高機能・高性能な商品”を追求してきたが、高機能・高性能なモノであふれる現在、世の中では“共感・魅了する商品”“世界を少しでも良くする商品”が求められるようになってきた。求められる価値が機能的価値から意味的価値へとシフトしてきている中、三菱電機(株)では、人文社会学者との対話、ユーザー心理・生理への影響の観察を通じて、空間を照らす「機能的価値」に加えて、心に安らぎを与える「意味的価値」を付与した「青空照明®misola」を生み出した。

活用事例4:スマートライフケア社会(PDF形式:939KB)PDFを別ウィンドウで開きます
 少子高齢化社会において現役世代に過重な社会保障負担をかけることなく、国民全体の健康と高いQOLを担保するには、予防、診断、治療等の健康・医療サービス全般にわたる異次元の新規ビジネスモデルが不可欠である。JST・文部科学省のセンター・オブ・イノベーションプログラム(COI)の川崎拠点(COINS)は、人々が手間やコスト、アクセスを無意識のままに病気から解放され、日常生活の中で自律的に健康を手にするスマートライフケア社会の実現を目標に掲げる。その達成の切り札として「体内病院」を実現しうる革新性と自律性を併せ持ったスマートナノマシンの開発と社会実装を進めている。

活用事例5:サイバネティック・アバター技術(PDF形式:993KB)PDFを別ウィンドウで開きます
 多様性・包摂性社会の実現のため、人を「身体・脳・空間・時間の制約から解放」するという目標に向け、多分野の若手研究者・起業家が集い将来のビジョンを策定した。そこでは、サイバネティック・アバター(もう1つの身体)を通じ、人々が個人の身体の制約を超えて経験や技能を流通・共有・拡張し、より多様で豊かな人生を送ることが可能になる。この実現のためバックキャストで、ロボットアバターやメタバースにおける次世代技術の社会実装に向けた研究課題とプロジェクト方針を設定した。この研究課題に対して、大学、大企業、スタートアップ等の多彩な人材が結集し、バーチャルリアリティ学やロボット工学、法学やデザイン学なども含めた多様な知を持ち寄り、産学連携の研究チームを形成した。研究チームがサイバネティック・アバターの可能性を体感できるプロトタイプ群を開発し、障害当事者やELSI分野の専門家と「共創コミュニティ」を形成し、社会受容性・社会実装を見据えた研究プロジェクトを推進している。

活用事例6:「空気の価値化」(PDF形式:570KB)PDFを別ウィンドウで開きます
 工学、理学、エネルギー学、社会学、経済学、哲学などの他分野からなる研究者と産業人とのラウンドテーブル方式での時間をかけた対話により、「コモンズ」、「社会的共通資本」を参考に「空気の価値化」の概念を議論している。その中で、未来社会の姿を描き、そこで生まれる「空気の価値化」の社会ニーズを予測し、「空気の価値化」が未来の社会や文化に与えるインパクトを想定し、「空気の価値化」を実現するための新技術、サービス、社会システムを構想することを目指している。