第2章 調査結果の概要 4 世代間交流についての実態と意識に関する事項
(1)若い世代との交流の機会の有無

(1)若い世代との交流の機会の有無( Q22 )

 「ふだんの生活で,家族以外に若い世代との交流の機会はあるか」についてみると,「よくある」20.2%,「たまにある」27.0%となっており,両方を合わせた『ある』が47.2%となっている。一方,「ほとんどない」35.2%と「全くない」17.7%を合わせた『ない』は52.8%となっている。

 前2回の調査と比較すると,若い世代との交流が『ある』は減少傾向となっている。一方,「全くない」は平成5年調査より10.0ポイント,前回調査(平成10年)より4.8ポイント増加している。

図22 若い世代との交流の機会の有無( Q22 )

若い世代との交流の機会の推移グラフ

 年齢階級別にみると,若い世代との交流が『ない』は年齢が高いほど割合が高く,「60~64歳」では42.6%となっているが,「80歳以上」では64.8%となっている。

 同居形態別にみると,若い世代との交流の機会が『ない』は「単身世帯」で57.7%と割合が高くなっている。

 健康状態別にみると,若い世代との交流の機会が『ない』は健康状態が良くないほど割合が高く,「良い」では39.9%となっているが,「良くない」では89.3%と9割弱となっている。

 外出の頻度別にみると,『ある』は「ほとんど毎日」(52.1%),「週に4~5日」(51.5.%)で割合が高く,『ない』は外出の頻度が低いほど割合が高く,「月に2~3日以下」では78.0%となっている。

 近所づきあいの程度別にみると,『ある』は「親しくつきあっている」(54.7%)で,『ない』は「付き合いはほとんどしていない」(79.9%)で割合が高くなっている。

表22 若い世代との交流の機会の有無( Q22 )

  総数 ある(小計) ない(小計)
ある(合計) よくある たまにある ない(合計) ほとんどない 全くない
 
平成5年 2,385 54.2 24.1 30.1 45.8 38.1 7.7
平成10年 2,303 51.2 23.0 28.2 48.8 36.0 12.9
今回 2,860 47.2 20.2 27.0 52.8 35.2 17.7
〔性〕              
男性 1,251 48.4 20.9 27.4 51.6 34.4 17.3
女性 1,609 46.2 19.6 26.7 53.8 35.8 18.0
〔年齢〕              
60~64歳 693 57.4 27.0 30.4 42.6 33.6 8.9
65~69歳 692 51.4 23.6 27.9 48.6 35.7 12.9
70~74歳 650 45.1 18.2 26.9 54.9 35.7 19.2
75~79歳 490 37.6 13.9 23.7 62.4 38.4 24.1
80歳以上 335 35.2 12.2 23.0 64.8 31.6 33.1
(うち85歳以上) 101 28.7 5.9 22.8 71.3 35.6 35.6
〔同居形態〕              
単身世帯 388 42.3 19.2 23.1 57.7 32.2 25.4
夫婦二人世帯 1,058 48.1 20.0 28.1 51.9 36.9 15.0
本人と子の世帯 644 46.1 19.4 26.7 53.9 36.3 17.5
本人と子と孫の世帯 596 46.6 20.3 26.3 53.4 35.7 17.6
その他 221 54.3 24.4 29.9 45.7 27.1 18.6
〔健康状態〕              
良い(小計) 1,523 55.9 26.7 29.3 44.1 33.3 10.8
良い 802 60.1 32.7 27.4 39.9 31.2 8.7
まあ良い 721 51.3 20.0 31.3 48.7 35.6 13.0
普通 730 46.0 15.6 30.4 54.0 34.7 19.3
良くない(小計) 607 26.5 9.4 17.1 73.5 40.5 32.9
あまり良くない 504 29.8 10.7 19.0 70.2 41.3 29.0
良くない 103 10.7 2.9 7.8 89.3 36.9 52.4
〔Q2外出の頻度〕              
ほとんど毎日 1,460 52.1 24.5 27.6 47.9 34.6 13.3
週に4~5日 470 51.5 21.3 30.2 48.5 35.3 13.2
週に2~3日 590 43.2 14.4 28.8 56.8 35.8 21.0
週に1日程度 181 30.9 12.7 18.2 69.1 37.6 31.5
月に2~3日以下 159 22.0 6.9 15.1 78.0 35.2 42.8
〔Q3近所づきあいの程度〕              
親しくつきあっている 1,487 54.7 24.7 29.9 45.3 33.2 12.2
あいさつをする程度 1,169 42.3 16.8 25.6 57.7 38.2 19.5
付き合いはほとんどしていない 204 20.1 6.4 13.7 79.9 32.8 47.1

(2)交流の相手( Q22-SQ )

 ふだんの生活で,家族以外に若い世代との交流の機会が「よくある」,「たまにある」と答えた人について「交流の相手」をみると,「壮年の世代」が67.8%と最も高く,以下,「青年の世代」47.7%,「小学生の世代」15.4%,「中学・高校生の世代」13.5%,「就学前の世代」9.0%の順となっている。

 前回調査(平成10年)と比較すると,「青年の世代」は6.8ポイント減少し,「小学生の世代」は3.1ポイント増加している。

図22-1 交流の相手( Q22-SQ )

世代交流の相手の集計グラフ

 性別にみると,「青年の世代」(男性52.2%,女性44.1%)は男性の割合が高くなっている。

 年齢階級別にみると,「壮年の世代」は年齢が高いほど割合が高くなっている。「青年の世代」は「60~64歳」で60.3%と6割を超え高くなっている。

 家事や仕事以外での過ごし方別にみると,「青年の世代」は「家族とのだんらん」(53.1%),「孫と遊ぶ」(54.7%),「ドライブ」(55.4%)で,「小学生の世代」は「孫と遊ぶ」(21.5%),「学習活動」(27.8%),「地域や社会のための活動」(27.6%)で,割合が高くなっている。

表22-1 交流の相手( Q22-SQ )

(複数回答)
  該当者数 就学前の世代 小学生の世代 中学・高校生の世代 青年の世代 壮年の世代 計(M.T)
 
平成5年 1,294 5.8 10.8 12.9 52.7 77.9 160.1
平成10年 1,179 7.0 12.3 15.0 54.5 71.1 159.8
今回 1,349 9.0 15.4 13.5 47.7 67.8 153.4
〔性〕              
男性 605 8.9 16.0 14.5 52.2 66.6 158.4
女性 744 9.1 14.9 12.6 44.1 68.7 149.5
〔年齢〕              
60~64歳 398 9.0 14.8 13.3 60.3 60.8 158.3
65~69歳 356 9.3 14.6 12.6 45.8 68.0 150.3
70~74歳 293 7.5 14.0 14.7 43.0 70.0 149.1
75~79歳 184 9.8 20.7 14.7 38.0 74.5 157.6
80歳以上 118 11 15.3 11.9 38.1 74.6 150.8
(うち85歳以上) 29 10.3 13.8 6.9 34.5 79.3 144.8
〔Q6家事や仕事以外での過ごし方〕              
テレビ、ラジオ 1,095 8.7 14.5 13.1 47.7 67.5 151.4
新聞、雑誌 840 8.8 15.1 14.6 49.4 69.0 157.0
家族とのだんらん 542 9.8 16.4 14.8 53.1 67.2 161.3
孫と遊ぶ 274 16.1 21.5 14.6 54.7 60.6 167.5
仲間と集まったり、おしゃべりをする 511 10.2 19.0 14.5 49.3 68.1 161.1
趣味・娯楽 675 9.3 16.4 14.1 47.3 68.7 155.9
軽い運動やスポーツ 402 9.7 16.2 13.7 46.8 70.9 157.2
日帰りの行楽(ハイキング、公園など) 288 10.4 15.6 15.3 52.1 69.4 162.8
ドライブ 213 13.6 15.5 15.5 55.4 64.3 164.3
飲食・ショッピング 399 11.5 17.5 15.5 48.6 66.7 159.9
学習活動 90 12.2 27.8 21.1 50.0 70.0 181.1
インターネット・メール 87 9.2 10.3 11.5 47.1 67.8 146.0
地域や社会のための活動 243 10.7 27.6 16.9 49.8 70.8 175.7
何もしないでのんびりする 107 11.2 18.7 15.0 50.5 68.2 163.6
その他 39 10.3 10.3 5.1 43.6 82.1 151.3
注1)Q22で、若い世代との交流の機会があると答えた人以外が対象。

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