第２章　調査結果の概要　４　世代間交流についての実態と意識に関する事項
（６）世代間交流推進のための必要条件

（６）世代間交流推進のための必要条件（ Ｑ２４ ）

　「世代間の交流を促進するために，どのようなことが必要だと思うか」についてみると，「交流機会の設定」が26.0％と最も高く，以下，「高齢者が参加しやすくするための交通機関の整備など」22.8％，「学校や老人福祉施設など公共施設の併設，開放」22.2％，「世代間交流の世話役的リーダーの存在」19.5％，「世代間交流の意義・重要性等についての広報・啓発」18.2％，「若い世代からの働きかけ」17.9％等の順となっている。なお，「わからない」は25.9％となっている。

図２４　世代間交流推進のための必要条件（ Ｑ２４ ）

　性別にみると，「交流機会の設定」（男性30.1％，女性22.8％），「世代間交流の世話役的リーダーの存在」（男性22.6％，女性17.1％），「世代間交流の意義・重要性等についての広報・啓発」（男性22.5％，女性14.8％）は男性の割合が高くなっている。一方，「わからない」（男性20.9％，女性29.8％）は女性の割合が高くなっている。

　年齢階級別にみると，「学校や老人福祉施設など公共施設の併設，開放」，「世代間交流の意義・重要性等についての広報・啓発」は年齢が低いほど割合が高くなっている。

　健康状態別にみると，「交流機会の設定」，「学校や老人福祉施設など公共施設の併設，開放」，「世代間交流の世話役的リーダーの存在」は健康状態が良いほど割合が高くなっている。

表２４　世代間交流推進のための必要条件（ Ｑ２４ ）

	総数	世代間交流の意義・重要性等についての広報・啓発	交流機会の設定	学校や老人福祉施設など公共施設の併設、開放	高齢者が参加しやすくするための交通機関の整備など	世代間交流の世話役的リーダーの存在	若い世代からの働きかけ	若い世代のゆとりの拡大	その他	わからない	計（M.T.）
	人	％	％	％	％	％	％	％	％	％	％
平成5年	2,385	15.7	27.2	20.5	26.8	23.1	19.3	9.8	0.8	22.1	165.2
平成10年	2,303	17.2	25.9	21.2	23.5	23.4	19.1	9.1	1.0	24.5	164.9
今回	2,860	18.2	26.0	22.2	22.8	19.5	17.9	9.3	1.2	25.9	163.0
〔性〕
男性	1,251	22.5	30.1	23.4	21.2	22.6	17.7	9.4	0.7	20.9	168.7
女性	1,609	14.8	22.8	21.3	24.1	17.1	18.1	9.1	1.5	29.8	158.6
〔年齢〕
60～64歳	693	24.2	30.4	28.1	23.1	24.2	19.9	13.0	0.4	15.3	178.8
65～69歳	692	22.0	30.5	24.9	23.0	20.7	21.0	9.8	1.0	18.5	171.2
70～74歳	650	16.2	23.8	19.7	20.3	21.1	16.9	7.7	1.5	28.3	155.5
75～79歳	490	12.9	21.8	18.6	24.5	14.7	14.7	8.0	2.2	36.3	153.7
80歳以上	335	9.6	17.6	14.6	24.5	11.3	14.3	5.4	0.6	43.6	141.5
（うち85歳以上）	101	3.0	11.9	9.9	22.8	6.9	7.9	6.9	-	54.5	123.8
〔健康状態〕
良い（小計）	1,523	22.2	29.3	24.5	23.6	22.4	20.0	10.4	1.2	18.5	172.0
良い	802	20.8	30.3	25.6	24.4	24.2	22.7	11.5	1.2	15.8	176.6
まあ良い	721	23.7	28.2	23.3	22.6	20.4	16.9	9.2	1.2	21.4	166.9
普通	730	15.6	24.8	22.2	24.9	19.7	18.4	8.6	1.0	27.3	162.5
良くない（小計）	607	11.2	19.1	16.5	18.5	12.0	12.4	7.2	1.2	43.2	141.2
あまり良くない	504	11.9	20.2	17.3	19.2	13.1	13.7	7.9	1.2	40.3	144.8
良くない	103	7.8	13.6	12.6	14.6	6.8	5.8	3.9	1.0	57.3	123.3

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