第2章 調査結果の概要 1 地域社会に参加するための環境に関する事項
(3)近所づきあいの程度
(3)近所づきあいの程度( Q3 )
「ふだん,近所の人とどの程度のつきあいをしているか」についてみると,「親しくつきあっている」が52.0%と最も高く,「あいさつをする程度」が40.9%となっている。一方,「付き合いはほとんどしていない」は7.1%となっている。
前3回の調査と比較すると,「親しくつきあっている」は減少傾向となっており,昭和63年調査より12.4ポイント,前回調査(平成10年)より2.1ポイント減少している。一方「あいさつをする程度」は増加傾向となっている。
図3 近所づきあいの程度( Q3 )
性別にみると,「親しくつきあっている」(男性44.8%,女性57.6%)は女性の割合が高く,「あいさつをする程度」(男性46.8%,女性36.3%)は男性の割合が高くなっている。
年齢階級別にみると,「親しくつきあっている」は75~79歳で58.0%と割合が高くなっている。一方,「付き合いはほとんどしていない」は80歳以上で12.8%と割合が高くなっている。
都市規模別にみると,「親しくつきあっている」は「小都市」(61.4%),「町村」(63.3%)で,「あいさつをする程度」は「大都市」(50.3%),「中都市」(48.0%)で,割合が高くなっている。
同居形態別にみると,「親しくつきあっている」は「本人と子と孫の世帯」で63.4%と割合が高くなっている。「付き合いはほとんどしていない」は「単身世帯」(12.4%)で割合が高くなっている。
健康状態別にみると,「親しくつきあっている」は,健康状態が「良い」(56.7%)と「まあ良い」(54.0%)を合わせた『良い』が55.4%と割合が高く,「あまり良くない」(43.1%)と「良くない」(38.8%)を合わせた『良くない』では42.3%と低くなっている。
表3 近所づきあいの程度( Q3 )
<CSVデータ>
総数 | 親しくつきあっている | あいさつをする程度 | 付き合いはほとんどしていない | |
---|---|---|---|---|
人 | % | % | % | |
昭和63年 | 2,451 | 64.4 | 30.7 | 4.9 |
平成5年 | 2,385 | 59.5 | 35.6 | 4.9 |
平成10年 | 2,303 | 54.1 | 40.7 | 5.1 |
総数 | 2,860 | 52.0 | 40.9 | 7.1 |
〔性〕 | ||||
男性 | 1,251 | 44.8 | 46.8 | 8.4 |
女性 | 1,609 | 57.6 | 36.3 | 6.2 |
〔年齢〕 | ||||
60~64歳 | 693 | 47.6 | 46.3 | 6.1 |
65~69歳 | 692 | 49.1 | 45.1 | 5.8 |
70~74歳 | 650 | 55.5 | 37.1 | 7.4 |
75~79歳 | 490 | 58.0 | 35.7 | 6.3 |
80歳以上 | 335 | 51.3 | 35.8 | 12.8 |
(うち85歳以上) | 101 | 46.5 | 32.7 | 20.8 |
〔都市規模〕 | ||||
大都市 | 553 | 40.9 | 50.3 | 8.9 |
中都市 | 976 | 44.1 | 48.0 | 8.0 |
小都市 | 588 | 61.4 | 33.3 | 5.3 |
町村 | 743 | 63.3 | 30.6 | 6.2 |
〔同居形態〕 | ||||
単身世帯 | 338 | 43.5 | 44.1 | 12.4 |
夫婦二人世帯 | 1,058 | 49.1 | 44.7 | 6.2 |
本人と子の世帯 | 644 | 48.4 | 44.7 | 6.8 |
本人と子と孫の世帯 | 596 | 63.4 | 30.7 | 5.9 |
その他 | 221 | 58.8 | 33.5 | 7.7 |
〔健康状態〕 | ||||
良い(小計) | 1,523 | 55.4 | 40.2 | 4.3 |
良い | 802 | 56.7 | 39.5 | 3.7 |
まあ良い | 721 | 54.0 | 41.1 | 5.0 |
普通 | 730 | 52.9 | 40.5 | 6.6 |
良くない(小計) | 607 | 42.3 | 42.8 | 14.8 |
あまり良くない | 504 | 43.1 | 45.2 | 11.7 |
良くない | 103 | 38.8 | 31.1 | 30.1 |