平成12年度選考結果
平成12年6月、総務庁に置かれた「エイジレス・ライフ実践者及び社会参加活動事例選考委員会(委員長:木村 尚三郎 東京大学名誉教授)」において、各都道府県・指定都市から推薦のあったエイジレス・ライフ実践者113名の中から39名、社会参加活動79件の中から30件が選考され、決定しました。
1 趣旨
我が国は、今や世界で最も長寿の国となり、多くの国民がこれまでにない長寿を享受するようになりました。
このような状況の下においては、高齢者が年齢にとらわれず自らの責任と能力において自由で生き生きとした生活を送ること(以下「エイジレス・ライフ」という。)が重要であり、また、社会とのかかわりを持ち続けながら、生き生きと楽しく充実した生活を送ることが重要です。しかしながら、長くなった高齢期における生き方については、いまだ試行錯誤の段階にあり、高齢者の約6割が地域社会活動に参加していないなど、高齢者の社会参加は、十分ではない状況にあると考えられます。
また、国際高齢者年のテーマである「すべての世代のための社会をめざして」の理念に基づき、高齢者問題について国民各層が認識を深め、すべての世代が助け合って、豊かで活力ある高齢社会を築いていく必要があります。
このため、高齢社会における生き方として、エイジレス・ライフを実践している事例及び高齢者がグループで就労する活動や地域社会活動などの社会参加活動を積極的に行っている事例、他世代と高齢者とが交流活動を行っている事例を広く紹介し、既に高齢期を迎え、又はこれから迎えようとする世代の高齢期における生き方の参考に供するものです。
- (1)エイジレス・ライフ実践者(個人)
「エイジレス・ライフ」(年齢にとらわれず自らの責任と能力において自由でいきいきとした生活を送ること)実践者の紹介です。
- 過去に培った知識や経験を生かして、それを高齢期の生活で社会に還元し活躍している。
- 中高年から一念発起して、物事を成し遂げた。
- 壮年期において達成した地位や体面などにとらわれることなく、高齢期を新しい価値観で生き生きと生活している。
- 自らの努力、習練等により、優れた体力・気力等を維持し活躍している。
- 地域社会の中で、地域住民のリーダーやコーディネーター的な役割を発揮し、生き生きと生活している。
- その他
- (2)社会参加活動事例(グループ)
高齢者がグループや組織で就労や地域社会活動のような社会参加活動を積極的に行っている事例の紹介です。
- 趣味
- 健康、スポーツ
- 生産、就業(起業を含む)
- 教育、文化
- 生活環境改善
- 安全管理
- 福祉、保健
- 地域行事、自治会
- その他
2 エイジレス・ライフ実践者及び社会参加活動事例選考委員会
委員長 | 木村 尚三郎 | 東京大学名誉教授 |
委員 | 今田 高俊 | 東京工業大学大学院社会理工学研究科教授 |
小田原 員人 | 宮崎市健康福祉部長 | |
河田 正勝 | (財)全国老人クラブ連合会常務理事 | |
瀬沼 克彰 | 桜美林大学経営政策学部教授 | |
竹川 智子 | ATCエイジレスセンター事務局次長 | |
和久井 良一 | (財)さわやか福祉財団渉外代表 |
(50音順、敬称略)
3 紹介の方法
(1) | 平成12年度「心豊かな長寿社会を考える国民の集い」の場において、実践者及び当該グループ・団体の出席のもとに活動内容の紹介を行います。 |
(2) | エイジレス・ライフ実践者に対し「エイジレス章」、社会参加活動に対し「社会参加章」を章する書状を交付するとともに記念の楯を授与します。 |
(3) | それぞれの活動状況について、活動事例集を作成します。 |