第1節で高齢社会の現状と将来像を、第2節で高齢者の姿と取り巻く環境の現状と動向を、それぞれ概観してきた。本節では、それらを踏まえて、今後の一層高齢化が進行する中で、我々が取組まなければならない課題を指摘した上で、前例のない高齢社会を活力あり安心できるものとしていくための政府の対策や国民の取組についてひとつの方向性を考察し、提言する。