第1章 高齢化の状況(第2節2(3))

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第2節 高齢者の姿と取り巻く環境の現状と動向

2 高齢者の経済状況

(3)高齢者の所得格差は大きいが、縮小傾向

ア ジニ係数1をみると、高齢者のほうが他の年齢階級と比べて高いものの、時系列でみると改善傾向

世帯員の年齢階級別の所得のジニ係数(不平等度を測る指標)をみると、60歳以上のジニ係数の水準は他の年齢階級と比べて高い。すなわち60歳以上の者の間の所得の格差は他の年齢層に比べて大きいが、平成14(2002)年と比べて17(2005)年では、70~74歳以外では低下した。また、20~34歳、40~59歳といった勤労世代については上昇した(図1-2-2-4)。

注1:ジニ係数とは、分布の集中度あるいは不平等度を示す係数で、0に近づくほど平等で、1に近づくほど不平等となる。

図1-2-2-4 年齢階級別ジニ係数(等価所得)
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