平成22年度 高齢社会対策(第2 5(2))

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第2 分野別の高齢社会対策

5 調査研究等の推進

(2)調査研究等の基盤の整備

ア 研究推進体制等の整備

科学研究費補助金により大学等の研究者に対し研究費を助成し、学術研究を推進する。大学等においては、老化等の長寿関連の研究を行う。
また、独立行政法人製品評価技術基盤機構において、高齢者の使いやすい製品の普及、製品・消費者の価値観の多様化等に対応した市場形成の観点から、関係機関と連携を図り、福祉分野におけるJIS等の国家標準の整備を図る。
さらに、独立行政法人科学技術振興機構が実施する社会技術研究開発事業において、高齢社会の問題解決に資する新しい研究開発領域を立ち上げ、研究者と関与者との協働による社会実験を含む研究開発を推進する。
高齢歩行者・高齢自転車乗用者の交通事故に関し幅広く実態調査を行い、都市構造、生活道路の在り方を含め我が国における高齢者事故抑止のために必要な課題を明らかにする。これらの課題を解決するために具体的にどのような手段が考えられるかについて、外国等の先進的な事例を参考にしつつ、我が国の交通環境に適した形での取り込み方策の検討を行い、新たな視点に立った高齢者事故抑止策を確立する。

イ 人材の養成等

科学技術活動の基盤となる人材の育成、確保、活躍の促進により、研究活動を活性化させるため、若手・女性研究者など多様な人材が能力を最大限発揮できる環境を整備する。
また、医療機関・教育機関等の臨床研修を支える基盤の整備について、人材育成の観点から効率的に行う研究事業を行う。

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