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コラム8 高齢者の居場所と出番に関する事例調査

内閣府では、地方公共団体や市民団体などによる高齢者の居場所と出番に関する取組事例を収集する「高齢者の居場所と出番に関する事例調査」を、平成23(2011)年度に実施した。具体的には、全国の市区町村を対象に実施したアンケート(市区町村を通じて社会福祉協議会に対しても実施)で収集した事例や、分析委員会委員からの紹介事例から、分析委員会で、テーマや取組主体の多様性、地域性などを配慮して50事例を選定し、ヒアリング調査を実施した。

以下では、「事業性」及び「社会性」の2つの軸で分類した、「サークル活動」、「コミュニティビジネス」、「ボランティア活動」、「就労・起業支援」の4つの分類のうち、2つの事例を紹介する。

「サークル活動」の例として挙げている、北海道・札幌市の「みんなのお茶の間くるくる」は、退職後も、人と人とが緩やかにつながるまちにしたいという主宰者の想いから、平成15(2003)年12月に自宅のガレージを和風の空間に改造して開設された。現在、毎週火曜日の10時~15時に開き、お茶とお菓子代として夏季100円、冬季は150円の参加費をもらっている。好きなときに、好きなことをして過ごすことをモットーに敢えて会員制にはしておらず、口コミで聞きつけた人が立ち寄ることもある。基本は、好きなことをして時間を過ごすことだが、手芸の得意な利用者同士がアイディアを出し合って手作り品を作成し、保育園や敬老の日のイベントでのプレゼントや、商店街のバザーなどでの出店をしている。

「コミュニティビジネス」の例として挙げている、三鷹市の特定非営利活動法人「シニアSOHO普及サロン・三鷹」の事業の根幹は、1IT習得、2ベンチャーをめざす交流・自己発見、3スキル情報発信・マッチングの3本である。「コミュニティビジネス」の発想で、単なる「趣味のパソコン教室」ではなく、パソコンを使って地域活動をしてもらうことを目指している。基礎コースから応用コースまで年間1,000コマがあり、7チームで運営している。チームごとの独立採算となっているのが特色である。

本調査の結果は「高齢者の居場所と出番に関する事例調査結果報告書」として取りまとめられ、内閣府ホームページに掲載されている。

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