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第1章 第3節 4 団塊の世代の健康・介護

第3節 団塊の世代の意識

4 団塊の世代の健康・介護

健康であるが77.5%

健康状態をみると、「とても健康である」が11.8%で、「まあ健康である」が65.7%となっており、両方あわせた『健康である(計)』は77.5%となっている。一方、「あまり健康でない」は15.7%、「健康ではない」は4.7%となっており、両方あわせた『健康ではない(計)』は20.4%となっている(図1-3-15)。

図1-3-15 団塊の世代の健康状態

自宅で介護を受けたいは女性より男性で多い

自分が介護が必要になった場合、どこで介護を受けたいかをみると、男女とも「自宅」が最も多いが、男性は42.1%、女性は34.2%と男性の方が自宅を希望する割合が高くなっている。自宅以外では、「介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)」(男性15.8%、女性16.4%)、「病院などの医療機関」(男性12.0%、女性12.8%)、「介護老人保健施設」(男性7.1%、女性10.2%)が多いが、いずれも男性に比べて女性で高くなっている(図1-3-16)。

図1-3-16 団塊の世代の要介護時に希望する生活場所

介護は配偶者に頼みたいが最も多い

自分が介護が必要になった場合、誰に介護を頼みたいかをみると、男女とも「配偶者」が最も多いが、男性は54.7%、女性は26.6%と男性の方が配偶者を希望する割合が高い。配偶者以外では、「施設や病院等の職員・看護師等」(男性15.1%、女性22.5%)、「ホームヘルパーや訪問看護師等」(男性10.4%、女性20.7%)となっているが、いずれも男性に比べて女性で高くなっている。また、「子ども」は男性5.4%、女性13.5%と少ない(図1-3-17)。

介護が必要になったとき、自宅での介護や、配偶者に介護を頼みたい人の割合が高いが、介護者の負担は大きいものがある。介護の担い手の中心は同居の親族であるが、夫婦のみ世帯が増加している中で、介護する人の負担を軽減するための支援を行うとともに、住み慣れた地域で介護を受けることができる体制を整備することが必要であろう。

図1-3-17 団塊の世代の要介護時に希望する介護者
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