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第2章 第2節 5 高齢社会に対応した市場の活性化と調査研究推進

第2節 分野別の施策の実施の状況

5 高齢社会に対応した市場の活性化と調査研究推進

医療関連分野におけるイノベーションの推進

医療分野の研究開発を関係府省が一体となって推進するため、平成25年6月14日、「健康・医療戦略」の関係閣僚申合せを行い、その内容は、同日付けで閣議決定した「日本再興戦略」に盛り込まれた。日本再興戦略に基づき、同年8月2日には、医療分野の研究開発の司令塔機能を担う「健康・医療戦略推進本部」を閣議決定に基づいて設置し、同本部の下で、26年度医療分野の研究開発関連予算の総合的な予算要求配分調整を実施した。また、26年1月22日の医療分野の研究開発に関する専門調査会において、重点化すべき研究分野とその目標を決定するための「医療分野の研究開発に関する総合戦略」の報告書が取りまとめられた。

国民が健康な生活及び長寿を享受することのできる社会の形成に資するため、世界最高水準の医療の提供に資する医療分野の研究開発及び当該社会の形成に資する新たな産業活動の創出等を総合的かつ計画的に推進するための健康・医療戦略の策定、これを推進する健康・医療戦略推進本部の設置等や医療分野の研究開発及びその環境の整備の実施・助成等の業務を行うことを目的とする独立行政法人日本医療研究開発機構を設置するため、「健康・医療戦略推進法案」及び「独立行政法人日本医療研究開発機構法案」を平成26年2月12日に閣議決定し、第186回通常国会に提出した。

高齢者の自立・支援等のための医療・リハビリ・介護関連機器等に関する研究開発

介護等の分野で役立つサービスロボットについて、対人安全基準、安全検証手法の確立及び国際標準化に向けた取組を推進した結果、日本の提案が採用される形で、生活支援ロボットの国際安全規格ISO13482が平成26年2月に発行された。

高齢者講習の在り方に関する調査研究

高齢者講習の在り方(高齢者講習の合理化及び講習内容の更なる充実(高度化))に関する調査研究を、平成25年度及び26年度の2か年で実施することとしており、25年度は、高齢者講習の実施状況や受講者等に対するアンケートなどの調査を実施し、基礎データを収集するとともに、改善の方向性や検証方法等について有識者による検討を行った。

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