第1章 高齢化の状況(第3節 1-4)

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第3節 <特集>高齢者の住宅と生活環境に関する意識(4)

4 高齢期の生活に関する意識

(1)支えられるべき高齢者とは何歳以上と思うか

60歳以上の人に、一般的に支えられるべき高齢者とは何歳以上だと思うか聞いたところ、「60歳以上」又は「65歳以上」と答えた人は少なく、70歳より上の年齢を挙げた人が約8割であった。

都市規模別に見ると、都市規模が小さいほど、80歳以上の年齢を挙げる割合が高くなる傾向が見られる。また、年齢別に見ると、60~74歳までは「75歳以上」が最も多いが、75歳以上では「80歳以上」が最も多い(図1-3-12)。

(2)60歳以上の人の約半数が、自宅で最期を迎えたいと考えている

60歳以上の人に、万一治る見込みがない病気になった場合、最期を迎えたい場所はどこかを聞いたところ、約半数(51.0%)の人が「自宅」と答えている。次いで、「病院・介護療養型医療施設」が31.4%となっている。

性別に見ると、「自宅」とする回答は、男性の59.2%に対し、女性は43.8%とやや低くなっている。さらに年齢別に見ると、男性は年齢による差はあまりないが、女性は年齢が高くなるほど「自宅」とする割合が増える傾向にある。

また、未既婚や同居形態による差も見られ、「既婚(配偶者と離別)」や「単身世帯」、「二世代世帯(親と同居)」では、他に比べて「自宅」と答える割合が低くなっている(図1-3-13)。

(3)60歳以上の人の約3分の1が孤立死を身近に感じている

60歳以上の人に、誰にも看取られることなく亡くなった後に発見される「孤立死」を身近に感じるかどうかを聞いたところ、身近に感じる(「とても感じる」、「まあ感じる」の合計)とした人が34.1%と約3分の1を占める一方、「あまり感じない」、「まったく感じない」は合計で64.0%であった。

年齢別では、年齢が高くなるほど、「まったく感じない」とする人の割合が高くなる。

未既婚別では、「未婚」「既婚(配偶者と離別)」の人が、孤立死を身近に感じると答える人の割合が多い(図1-3-14)。

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