第1章 高齢化の状況(第1節 6)

[目次]  [前へ]  [次へ]

第1節 高齢化の状況(6)

6 高齢化の社会保障給付費に対する影響

(1)過去最高となった社会保障給付費

国立社会保障・人口問題研究所「平成29年度社会保障費用統計」により、社会保障給付費(年金・医療・福祉その他を合わせた額)全体について見てみると、平成29(2017)年度は120兆2,443億円となり過去最高の水準となった。また、国民所得に占める割合は29.75%(前年比0.52ポイント減)となった(図1-1-13)。

(2)高齢者関係給付費は引き続き増加

社会保障給付費のうち、高齢者関係給付費(国立社会保障・人口問題研究所の定義において、年金保険給付費、高齢者医療給付費、老人福祉サービス給付費及び高年齢雇用継続給付費を合わせた額)について見ると、平成29(2017)年度は79兆7,396億円となり、前年度の78兆6,877億円から1兆519億円増加した。一方、社会保障給付費に占める割合は66.3%で、前年度から0.2ポイント減少となっている。

また、平成29年度の年齢階級別1人当たり医療費(医療保険制度分)を見ると、60歳から64歳で36.7万円であるのに対し、75歳から79歳で77.5万円、80歳から84歳で93.0万円となっており、平成19年度と比べるといずれも増加している(図1-1-14)。

[目次]  [前へ]  [次へ]