第1章 高齢化の状況(第3節 2)

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第3節 〈特集〉高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する調査(2)

2 日常生活の状況について

(1) 近所の人との付き合い方について、65歳以上の人の82.8%が「会えば挨拶をする」、57.3% が「外でちょっと立ち話をする」と回答している。

近所の人との付き合い方を見ると、「会えば挨拶をする」(82.8%)が最も高い。次いで、「外でちょっと立ち話をする」(57.3%)、「物をあげたりもらったりする」(50.8%)となっている。また、男性よりも女性の方が、「外でちょっと立ち話をする」「物をあげたりもらったりする」などと回答した人の割合が高い(図1-3-2-1)。

また、近所の人との付き合い方別に生きがいを感じる程度を見ると、生きがいを「十分感じている」と回答した人の割合は、「趣味をともにする」と回答した人では33.2%、「お茶や食事を一緒にする」と回答した人では30.4%、「外でちょっと立ち話をする」と回答した人では26.2%と、いずれもこうした付き合いをしていない人に比べ、高くなっている(図1-3-2-2)。

(2) 親しくしている友人・仲間について、65歳以上の人の79.6%が親しくしている友人・仲間を持っていると感じている。

親しくしている友人・仲間について、「普通に持っていると感じる」(39.1%)が最も高く、次いで、「少し持っていると感じる」(35.1%)となっており、「たくさん持っていると感じる」(5.3%)を合わせ、79.6%が親しくしている友人・仲間を持っていると回答している(図1-3-2-3)。

また、親しくしている友人・仲間を、より多く持っていると回答した人ほど、生きがいを「十分感じている」と回答した人の割合は高くなっている(図1-3-2-4)。

(3) ふだんの外出について、65歳以上の人の85.5% が「よく外出する」「たまに外出する」と回答している。

ふだん(散歩なども含め)外出するかを見ると、「よく外出する」が55.6%、「たまに外出する」が29.9%となっており、合計すると85.5%となっている。

65~74歳の人の方が75歳以上の人よりも「よく外出する」と回答した人の割合は高く、女性よりも男性の方が「よく外出する」と回答した割合は高い(図1-3-2-5)。

また、外出頻度が高い人ほど生きがいを「十分感じている」と回答した人の割合は高くなっている(図1-3-2-6)。

また、高齢者が外出するに当たって不便に思ったり、気になったりすることについては、「ちょっと休むベンチや休憩所が少ない」(27.7%)、「道路に段差があったり、道路が狭い、滑りやすい」(17.9%)、「トイレが少ない、汚い、使いづらい」(17.9%)などが多くなっている(図1-3-2-7)。

(4) 情報機器の利用内容について、65歳以上の人の23.7%が「インターネットで情報を集めたり、ショッピングをする」と回答している。

情報機器の利用内容を見ると、「インターネットで情報を集めたり、ショッピングをする」(23.7%)が最も高い。一方、「情報機器を使わない」と回答している人が17.0%となっており、中でも75歳以上の人は「情報機器を使わない」と回答した割合が高い(図1-3-2-8)。 

情報機器の利用内容別に生きがいを感じる程度を見ると、生きがいを「十分感じている」と回答した人の割合は、「情報機器を使わない」と回答した人では10.3%であるのに比べて、「パソコンの電子メールで家族・友人などと連絡をとる」「インターネットで情報を集めたり、ショッピングをする」「SNSFacebookTwitterLINEInstagramなど)を利用する」と回答した人では3割を超えている(図1-3-2-9)。

(参考) 総務省「通信利用動向調査」より
インターネットを利用する人が増加傾向

過去1年間にインターネットを利用したことがあるかについて、利用者の年齢階級別に10年前と比較すると、70~79歳が20.4ポイント増、60~69歳が18.3ポイント増となっている(図1-3-2-10)。

また、インターネットを利用したことがあると回答した65歳以上の者の使用頻度について見ると、55.9%が「毎日少なくとも1回」は利用していると回答している(図1-3-2-11)。

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