第1章 高齢化の状況(第3節 トピックス8)
第3節 〈特集〉高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する調査(トピックス8)
社会活動への参加促進の取組事例2 ~そこに住む誰もが「お互いさま」を目指して~
事業の目的・概要
横浜市栄区の「お互いさまねっと公田町団地」では、団地内で立て続けに孤独死が起きたことをきっかけに、行政とともにタウンミーティングを行い、「孤独死予防モデル事業」として平成20年10月から活動している。団体の構成員14人は設立当時から同じメンバーであり、拠点の運営・見守り活動などを実施している。
具体的な取組内容
地域の活性化と住民が安心して生活できるようなまちづくりに寄与することを目的とし、一人暮らし世帯等の状況把握や緊急時の安否確認など、高齢者の孤立や孤独死の予防を考慮した見守り活動を実施している。
また、週1回の「あおぞら市」(買物支援)や週5回の「交流サロン」(昼食の提供、交流)、仲間づくりのための交流会(気功、ヨガ、麻雀、ビアガーデンなど)を開催しているほか、区役所、地域ケアプラザなどとの定期的な連絡会議を開催し、情報共有を図っている。
事業効果・今後の展開
団地に常に居場所があることにより、「困った時は助けてもらえる」という住民の安心感が醸成されている。
日頃から行政など関連機関と連絡会議を行っており、また、新聞配達員や住民からも情報がいち早く集まる体制を構築することにより、一人暮らしの高齢者の見守りや有事の際の迅速な連携につながっている。
今後は、後継者の育成に力を入れていくこととしている。
【令和3年度社会参加章伝達式の様子】
【交流サロンの様子】