第1章 高齢化の状況(第3節)

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第3節 〈特集〉国際比較調査に見る日本の高齢者の生活と意識の特徴

内閣府は、日本の高齢者と諸外国の高齢者の生活や意識を把握するため、昭和55年度より5年ごとに「高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」を実施しており、令和7年度で第10回目となる。

令和7年度の「高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」では、日本、アメリカ、ドイツ、スウェーデンの高齢者を対象に、家庭生活、健康や医療・福祉サービス、経済的な暮らし、就労、住宅や生活環境、友人・知人との交流、社会活動、情報収集、生きがいや生活満足度、今後の高齢社会への対応について調査を行った。なお、分析においては統計的に有意な傾向をまとめている。

【概要】

  • 調査対象国:日本、アメリカ、ドイツ、スウェーデン
  • 調査時期:令和7年9月中旬~11月上旬
  • 有効回答数(65歳以上):日本1,267人、アメリカ843人、ドイツ766人、スウェーデン955人

【生活満足度について】

〇日本の65歳以上の人の約8割が現在の生活に満足している

現在の生活に満足していると回答した割合(「満足している」と「まあ満足している」の計)は、日本79.2%、アメリカ93.6%、ドイツ88.5%、スウェーデン96.6%となっている。

図4 現在の生活に満足しているか

【就労について】

○日本の65歳以上の人の約4割が「収入を伴う仕事をしたい(続けたい)」

今後収入を伴う仕事をしたいと思うか(今後も収入を伴う仕事を続けたいと思うか)については、日本では約4割が「収入を伴う仕事をしたい(続けたい)」と回答している一方で、日本を除く国の7割以上が「収入を伴う仕事をしたくない(辞めたい)」と回答している。

図5 収入を伴う仕事をしたい(続けたい)と思うか

【人付き合いについて】

○同居の家族以外に頼れる人について、「友人」や「近所の人」と回答した割合は、日本が最も低い

日常のちょっとした困りごと(電球の交換や庭の手入れなど)が、様々な理由で一人ではできなくなった時、同居の家族以外に頼れる人については、各国とも「別居の家族・親族」と回答した割合が最も高くなっている。

「友人」と回答した割合について見ると、高い順に、ドイツ61.0%、アメリカ31.1%、スウェーデン26.2%、日本13.7%となっている。また、「近所の人」と回答した割合については、高い順に、ドイツ52.0%、スウェーデン26.0%、アメリカ25.3%、日本12.9%となっている。

図6 同居の家族以外に頼れる人

【社会活動や社会との関わりについて】

○日本の高齢者は社会活動の中でも「地域行事、まちづくり、自治会などの活動」に参加している割合が最も高い

「社会活動に参加している」と回答した割合は、日本40.9%、アメリカ43.5%、ドイツ27.7%、スウェーデン52.7%となっている。

活動別に見ると、日本とスウェーデンは「地域行事、まちづくり、自治会などの活動」、アメリカとドイツは「宗教・政治活動」と回答した割合がそれぞれ最も高い。

図7 ボランティア等の社会活動を行っているか

○各国ともスマートフォンを利用している割合は増加

利用している情報通信機器について、日本とドイツは「テレビ」、アメリカとスウェーデンは「スマートフォン」と回答した割合が最も高い。一方、「スマートフォン」、「タブレット」及び「パソコン」と回答した割合について見ると、いずれの国も「スマートフォン」と回答した割合が最も高く、日本65.0%、アメリカ86.0%、ドイツ71.3%、スウェーデン86.2%となっている。

前回調査と比較すると、いずれの国も、「スマートフォン」と回答した割合が上昇しており、「固定電話」と回答した割合が減少している。

図8 利用している情報通信機器

○ネットバンキングや金融取引、インターネットの行政手続きを利用する割合は日本が最も低い

情報通信機器を使いどのようなことをするかについて、各国の65歳以上の8割から9割が「携帯電話・スマートフォンで家族・友人などと連絡をとる(携帯電話のメールを含む。)」と回答している。

「ネットバンキングや金融取引(証券・保険取引など)をする」と回答した割合については、高い順に、スウェーデン94.2%、アメリカ73.9%、ドイツ31.7%、日本10.0%、「行政の手続きをインターネットで行う(電子政府・電子自治体)」と回答した割合については、高い順に、スウェーデン71.4%、アメリカ33.7%、ドイツ26.1%、日本9.2%となっており、いずれも日本が他国と比べて割合が低くなっている。

図9 情報通信機器の利用状況

○各国の65歳以上の約3割がデジタルスキルを得たいと回答

新しく得たい知識やスキルについては、日本とアメリカは「趣味・教養に関する知識・スキル」、ドイツは「健康・福祉・介護に関する知識・スキル」、スウェーデンは「デジタルスキル(パソコン、スマートフォン、SNSの使い方など)に関する知識・スキル」と回答した割合がそれぞれ最も高くなっている。

「デジタルスキル(パソコン、スマートフォン、SNSの使い方など)に関する知識・スキル」については、全ての国において約3割の回答となった。

図10 新しく得たいと思う知識やスキル
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