第1章 高齢化の状況(第2節 2)

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第2節 高齢期の暮らしの動向(2)

2 健康・福祉

図1-2-2-1 新体力テストの合計点

○令和7年度の65~69歳、70~74歳及び75~79歳の男女の新体力テスト(握力、上体起こし、長座体前屈、開眼片足立ち、10m障害物歩行、6分間歩行)の合計点は、平成17年度と比較して男女とも向上している。

図1-2-2-1 新体力テストの合計点
図1-2-2-2 健康寿命と平均寿命の推移

○健康上の問題で日常生活に制限のない期間(健康寿命)は、令和4年時点で男性が72.57年、女性が75.45年となっており、それぞれ令和元年と比べてほぼ横ばいとなっている。

○令和4年の平均寿命はそれぞれ令和元年と比べて短くなっている。

図1-2-2-2 健康寿命と平均寿命の推移

コラム 「健康寿命」とは

健康寿命とは、健康上の問題で日常生活に制限のない期間の平均であり、国民生活基礎調査(大規模調査)の健康票における「あなたは現在、健康上の問題で日常生活に何か影響がありますか」という質問に「ない」という回答であれば「健康」とし、「ある」という回答を「不健康」として、サリバン法(※)により算出している。

※ 毎年必ず10万人が誕生する状況を仮定し、そこに年齢別の死亡率と年齢別の「健康・不健康」の割合を与えることで、「健康状態にある生存期間の合計値」(「健康な人の定常人口」)を求め、これを10万で除して健康寿命を求めている。

図1-2-2-3 運動習慣のある者の割合

○令和6年における運動習慣のある者の割合を見ると、65~74歳で男性44.3%、女性36.4%、75歳以上で男性54.7%、女性44.4%と、75歳以上において運動習慣のある者の割合が高く、性別で見ると男性の割合が女性よりも高くなっている。

図1-2-2-3 運動習慣のある者の割合
図1-2-2-4 年代別健診等受診率

○各年代における健診等受診率について見ると、平成22年と比較して令和4年の受診率は高くなっている。

○年代別に見ると、60歳未満では、健診等受診率に大きな差は見られないものの、60歳以上では、年代が上がるにつれて、受診率が低下している。

図1-2-2-4 年代別健診等受診率
図1-2-2-5 主な死因別死亡率の推移(65歳以上の者)

○令和6年における65歳以上の者の死因別の死亡率(65歳以上人口10万人当たりの死亡数)を見ると、「悪性新生物(がん)」が944.5と最も高くなっている。

○近年、「老衰」が大きく上昇している。

図1-2-2-5 主な死因別死亡率の推移(65歳以上の者)
図1-2-2-6 認知症及び軽度認知障害(MCI)の高齢者数と有病率の将来推計

○65歳以上の認知症及び軽度認知障害(MCI)の高齢者数並びにそれぞれの有病率の将来推計について見ると、令和4年から5年にかけて実施された調査によれば、令和4年における認知症の高齢者数は443.2万人(有病率12.3%)、軽度認知障害(MCI)の高齢者数は558.5万人(有病率15.5%)と推計されている。

○この調査から得られた性年齢階級別の認知症及び軽度認知障害(MCI)の有病率が令和7年以降も一定と仮定すると、令和22年には、それぞれ584.2万人(有病率14.9%)、612.8万人(有病率15.6%)になると推計されている。

図1-2-2-6 認知症及び軽度認知障害(MCI)の高齢者数と有病率の将来推計
図1-2-2-7 第1号被保険者(65歳以上)の要介護度別認定者数の推移

○介護保険制度における要介護又は要支援の認定を受けた人(以下「要介護者等」という。)は、令和5年度で695.2万人となっており、平成26年度(591.8万人)から103.4万人増加している。

図1-2-2-7 第1号被保険者(65歳以上)の要介護度別認定者数の推移
表1-2-2-8 第1号被保険者(65歳以上)の要介護等認定の状況

○第1号被保険者について、要支援又は要介護の認定を受けた人の割合を見ると、65~74歳ではそれぞれ1.4%、3.0%であるのに対して、75~84歳では6.1%、11.4%、85歳以上では14.3%、44.8%となっており、75歳以上になると要介護の認定を受ける人の割合が大きく上昇する。

単位:千人、( )内は%
65~74歳 75~84歳 85歳以上
要支援 要介護 要支援 要介護 要支援 要介護
217
(1.4)
464
(3.0)
823
(6.1)
1,556
(11.4)
944
(14.3)
2,949
(44.8)
資料:厚生労働省「介護保険事業状況報告(年報)」(令和5年度)より算出
(注)()内は、各年齢層の被保険者に占める割合
図1-2-2-9 要介護者等から見た主な介護者の続柄

○要介護者等から見た主な介護者の続柄を見ると、同居している人が45.9%となっている。その主な内訳を見ると、配偶者が22.9%、子が16.2%、子の配偶者が5.4%となっており、性別については、男性が31.1%、女性が68.9%と女性が多くなっている。

○要介護者等と同居している主な介護者の年齢について見ると、男性では75.0%、女性では76.5%が60歳以上であり、いわゆる「老老介護」のケースも相当数存在していることが分かる。

図1-2-2-9 要介護者等から見た主な介護者の続柄
図1-2-2-10 介護・看護により離職した人数

○家族の介護や看護を理由とした離職者数は令和3年10月から令和4年9月までの1年間で約10.6万人であった。とりわけ、女性の離職者数は約8万人で、全体の75.3%を占めている。

図1-2-2-10 介護・看護により離職した人数
図1-2-2-11 介護施設等の定員数(病床数)の推移

○介護施設等の定員数は、おおむね増加傾向にある。施設別に見ると、令和6年では、有料老人ホーム(71万6,159人)、介護老人福祉施設(特養)(60万4,469人)、介護老人保健施設(老健)(36万5,939人)等の定員数が多い。また、近年は有料老人ホームの定員数が特に増えている。

図1-2-2-11 介護施設等の定員数(病床数)の推移
図1-2-2-12 介護職員数の推移

○介護に従事する職員数については、介護保険制度が創設された平成12年度には54.9万人だったところ、要介護(要支援)認定者数の増加に伴い、介護に従事する職員数は増加してきたが、令和5年度は、前年度よりも減少し212.6万人となった。その後、令和6年度はほぼ横ばいで推移している。

図1-2-2-12 介護職員数の推移
図1-2-2-13 有効求人倍率(介護関係職種)の推移

○介護関係の職種の有効求人倍率を見ると、新型コロナウイルス感染症の影響により、令和元年から令和3年までは介護関係職種の有効求人倍率は低下したが、その後令和6年の4.07倍まで上昇し、令和7年には4.03倍と前年から低下した。

図1-2-2-13 有効求人倍率(介護関係職種)の推移
表1-2-2-14 介護サービス利用者と介護給付費の推移

○介護サービスの利用者数を見ると、近年は地域密着型(介護予防)サービス及び施設サービスは横ばい傾向となっており、居宅(介護予防)サービスは上昇傾向となっている。

○介護給付費については、全てのサービスにおいて、上昇傾向となっている。

  利用者数
平成12年4月 平成21年4月 平成26年4月 平成29年4月 令和2年4月 令和3年4月 令和4年4月 令和5年4月 令和6年4月
居宅(介護予防)
サービス
97万人278万人366万人381万人384万人399万人408万人417万人426万人
地域密着型
(介護予防)サービス
-23万人37万人81万人84万人87万人89万人91万人90万人
施設サービス52万人83万人89万人93万人95万人95万人96万人95万人95万人
合計149万人384万人493万人554万人564万人581万人593万人603万人610万人
  介護給付費
平成12年4月 平成21年4月 平成26年4月 平成29年4月 令和2年4月 令和3年4月 令和4年4月 令和5年4月 令和6年4月
居宅(介護予防)
サービス
618億円2,655億円3,736億円3,670億円3,817億円4,040億円4,155億円4,267億円4,410億円
地域密着型
(介護予防)サービス
-445億円760億円1,181億円1,325億円1,369億円1,410億円1,438億円1,438億円
施設サービス1,571億円2,141億円2,327億円2,379億円2,598億円2,598億円2,624億円2,650億円2,695億円
合計2,190億円5,241億円6,823億円7,230億円7,741億円8,007億円8,189億円8,355億円8,544億円
資料:厚生労働省「介護保険事業状況報告」
(注)端数処理の関係で、合計の数字と内訳数が一致しない場合がある。
地域密着型(介護予防)サービスは、平成17 年の介護保険制度改正に伴って創設された。
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