第1章 高齢化の状況(第3節 5)

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第3節 〈特集〉国際比較調査に見る日本の高齢者の生活と意識の特徴(5)

5 まとめ

生活満足度に関しては、日本の65歳以上の人の約8割が「現在の生活に満足している」と回答している。また、生きがい(喜びや楽しみ)に関しては、日本は6割以上が「生きがいを感じている」と回答している。

今後の就労意欲について見ると、日本を除く国では65歳以上の人の7割以上が「収入を伴う仕事をしたくない(辞めたい)」と回答している一方で、日本の65歳以上の人の約4割は「収入を伴う仕事をしたい(続けたい)」と回答しており、日本の高齢者の就労意欲の高さが現れている。また、収入を伴う仕事をしたい(続けたい)と回答した理由についても、「収入がほしいから」のほか、「働くのは体によいから、老化を防ぐから」などの回答も見られる。我が国においては今後も更に人口の高齢化が進展していくと見込まれている中、高齢者に対して、多様なニーズに対応した就業機会の提供を図ることが大切である。

次に、人付き合いについて見る。

同居の家族以外に頼れる人については、各国とも「別居の家族・親族」と回答した割合が最も高くなっている。他方で、「友人」や「近所の人」など、家族以外の回答について見ると、日本の回答割合は他国に比べて最も低い水準となっている。

同様に、近所の人との付き合い方については、各国とも、65歳以上の人の8割以上の人が「近所との付き合いがある」と回答している一方で、日本は「相談ごとがあった時、相談したり、相談されたりする」又は「病気の時に助け合う」と回答した割合が他国に比べて最も低く、日本の「近所とのつきあいがない(どれにも当てはまらない)」と回答した人の割合は最も高い水準となっている。

最後に、社会活動や社会との関わりについて見る。

社会活動について見ると、社会活動に参加していると回答した日本の65歳以上の人の割合は前回調査と比べて横ばいになっている一方で、社会活動に参加しない理由については、「関心がない」と回答した割合は他の3か国に比べて低い水準となっている。また、「やりたい活動が見つからない」、「近くに適当な場が見つからない」又は「時間的・精神的ゆとりがない」と回答した割合が一定程度存在することを踏まえると、そうした人が地域の社会活動等の情報を一元的に把握できる仕組みづくりや、それぞれのニーズや関心、制約などを踏まえながらも、気軽に参加できるように、地域の活動を設計・デザインすることが重要であると考えられる。

また、普段利用している情報通信機器については、前回調査と比較すると、いずれの国も「スマートフォン」と回答した割合が上昇しており、高齢者のデジタル機器の利用が進んでいる状況がうかがえるが、活用状況を具体的に見ると、「ネットバンキングや金融取引(証券・保険取引など)をする」、「行政の手続きをインターネットで行う(電子政府・電子自治体)」と回答した割合については、日本の65歳以上の人は他国に比べて軒並み低い水準となっている。他方で、新しく得たいと思う知識やスキルとして、日本を含めいずれの国も約3割の人がデジタルスキルを挙げていることも踏まえつつ、デジタルリテラシーの向上やデジタル・デバイドの解消に向けた一層の取組が求められる。

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